■裏ボス史上最強 『ドラクエ8』の「エスターク」

 2004年のプレイステーション2で発売された『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』は、シリーズ初のフル3D化で『ドラクエ』新時代を切り開いた。

 2015年のニンテンドー3DS版リメイクでは、新仲間「モリー」「ゲルダ」の追加も注目を集めたが、最大の衝撃はやはり隠しダンジョンの「エスターク」である。

 「地獄の帝王」として『ドラクエ4』で初登場し、続く『ドラクエ5』では裏ボスを務めた存在。『ドラクエ8』では再び裏ボスを飾ったが、その強さはまさに桁違いだった。

 HPは、FFかと勘違いしそうな2万越え。攻撃力・守備力はいずれもカンスト級の999で、通常攻撃だけで3桁のダメージ。全体呪文「メラゾーマ」「イオナズン」はもちろん、「しゃくねつ」なども使用する。さらに、必中かつ1000以上の固定ダメージも与える技もあり、ドラクエの最大HPである999を超えるため、実質的な即死攻撃も持っている。

 レベルを最大まで上げたプレイヤーですら「勝てるのか」と絶望するほどの強さを持つ『ドラクエ8』のエスターク。裏ボスの象徴的存在は、『ドラクエ8』でもその地位を見事に証明した。

 

 リメイク版に追加された裏ボスたちは、単なる戦闘の強化要素にとどまらない。しんりゅうの「神龍」オマージュ的遊び心、エビルプリーストによる物語の深化、エスタークの圧倒的な凶悪さ。それぞれがリメイクならではの価値を生み、プレイヤーに忘れがたい体験を残してきた。

 今年10月30日にはいよいよHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』が発売となる。これまでの「1」「2」リメイクでは、ほとんど追加要素がなかった。はたしてどんな裏ボスが追加されるのか、ドラクエ40周年を前に、その期待は高まっている。

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