■『ZZ』の主人公・ジュドーと「まさかの共闘」
また、遠藤明範氏(原案:富野由悠季氏)による小説『機動戦士ガンダムZZ』(KADOKAWA)では、主人公のジュドー・アーシタとアムロが出会うという、アニメ版とは異なる展開が描かれている。
アムロから、妹を救うことに心を奪われていると死ぬことになると忠告されたジュドーは、アムロについて「他の口うるさい大人と同じ」と評する場面もあった。
その後アムロはリック・ディアスの火力強化型改修機「シュツルム・ディアス」に搭乗し、ジュドーたちを宇宙へと上げるために「サイコ・ガンダムMk-II」と戦う。
アムロの援護を受けたジュドーは、ニュータイプ能力を介して意識の中でアムロと会話。そのときアムロは「僕が宇宙に上がるのは、シャアと決着をつけるときだと決めている」と語っており、『逆襲のシャア』へとつながる流れが描写されていたのだ。
今回は『Zガンダム』以降から『逆襲のシャア』までの約5年間、アムロ・レイがどこで何をしていたのか、その足跡をできるかぎりたどってみた。
今回紹介した作品のほかにも、現在連載中のコミック『機動戦士ガンダム ピューリッツァー -アムロ・レイは極光の彼方へ-』(漫画:才谷ウメタロウ氏、脚本:大脇千尋氏/KADOKAWA)では、アニメ本編で描かれなかったアムロの心情や背景に焦点が当てられている。
こちらの作品でも、まだ知られていないアムロの空白期間の動向が描かれる可能性があり、今後の展開に注目したい。
アムロに関しては、ロンド・ベルでの話やνガンダムの開発話、そしてアクシズショックのことなど、まだまだ深く語られていない部分がたくさん存在する。皆さんがもっとも知りたいアムロのエピソードはどの部分になるだろうか。


