■手術を受けるだけでも超危険な「阿頼耶識システム」
テレビアニメ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場した「ガンダム・バルバトス」などに搭載されたインターフェースシステムが「阿頼耶識(あらやしき)システム」だ。
阿頼耶識システムは、パイロットの脊髄にナノマシンを注入して背中に「ピアス」と呼ばれる機械を埋め込む手術を行い、それをマシンと直接接続することで脳と機体をリンクさせて直感的な操縦を可能にするというもの。
本編の約300年前に起こった「厄祭戦」という戦争で、阿頼耶識システムを用いた英雄たちがガンダムに乗って戦いに勝利したとされる。劇中の時代では阿頼耶識システムの技術は失われつつあり、それも子どもにしか定着せず、手術に失敗して重度の障害が残ったり、拒絶反応で死亡したりするケースも目立った。
同作の主人公である三日月・オーガスは、この手術を3回も成功させており、阿頼耶識システムによってガンダム・バルバトスを厄祭戦時代に匹敵するレベルで使いこなし、活躍する。
そんな三日月であっても、強敵を相手にするときは阿頼耶識システムのリミッターを解除して戦うことも。当然パイロットの体にかかる負担は尋常ではなく、三日月が機体側からの膨大な情報のフィードバックを受けた結果、一度目は右目と右腕に障害を負い、二度目は右半身不随の状態になった。
今回は『ガンダム』シリーズにおける、危険極まりない恐ろしすぎるシステムの数々を振り返ってみた。歴代作品の中には、これ以外にも危険なシステムを搭載した機体はまだまだたくさん存在する。ガンダム好きの皆さんが「これだけは嫌だ」と感じたシステムには、どのようなものがあるだろうか。