■女性警官姿でストーカー男を翻弄『スイートリベンジ』夏菜
2021年にFOD配信ドラマとしてスタートし、のちに地上波でも放送された『スイートリベンジ』は、“悪い男に騙された女性のため、依頼者に代わって復讐を果たす”という痛快ストーリーで人気を博した。
主人公・マリコを演じたのは夏菜さん。マリコは普段は冴えない陰気な女性だが、その正体は百戦錬磨の恋愛の達人であり、ターゲットに合わせて自在に姿を変え、相手を惚れさせてから最後には容赦なく突き落とすという復讐代行業者である。
第7話・第8話「フラれた女に付きまとうストーカー」では、これまでの“振る側”の男たちではなく、“振られた側”として、歪んだ執着をこじらせたストーカーが登場する。元交際相手の部屋に盗聴器や小型カメラまで仕掛け、「俺が守ってあげなきゃ」と妄信する危険な男だった。
そんな相手を落とすためにマリコが選んだ変装は、まさかの女性警察官。警官帽に「警視庁」と記された紺のベスト、青シャツにスカート、そして無線やパンプスまで揃えたリアルな装いは、夏菜が『GANTZ』(2011年)のガンツスーツで注目を集めたように、コスプレ衣装も実に見事に着こなしていた。
元カノ宅に忍び込もうとするストーカーを「ちょっとお話、聞かせてもらえますか?」と、呼びとめるマリコ。やがて連絡先を交換し、彼の私生活にまで入り込んでいく。気づけば男の執着は元カノからマリコへとすり替わり、まんまとマリコが仕掛けた罠にはまっていくのである。
夏菜さんのリアルな警察官コスプレと緻密な心理戦が光る、シリーズ屈指の痛快エピソードである。
今回紹介した女優たちのコスプレ姿は、彼女たちの普段のイメージを一変させ、視聴者に驚きや笑い、そして痛快さを届けてくれた。さらに、コスプレ自体がストーリー展開の重要な要素になったり、キャラクターのアイデンティティを表現したりする役割も担っていた。
ドラマの世界では、今後も俳優たちの思わぬコスプレが登場するかもしれない。その際は、物語のスパイスとしてだけでなく、キャラクターの魅力を引き出す“演出の妙”として存分に楽しみたいものである。


