ハッサン、メルビン、ピサロ…歴代『ドラクエ』で最強の仲間といえばの画像
画像は『ドラゴンクエスト』『ドラゴンクエスト3』『ドラゴンクエスト5』『ドラゴンクエスト8』『ドラゴンクエスト11』(編集部撮影)

 1986年にファミリーコンピュータ用ソフトとして誕生し、今もなおシリーズが続く国民的RPG『ドラゴンクエスト』(エニックス 現:スクウェア・エニックス)。初代こそ勇者の一人旅を描く作品だったが、2作目以降はパーティメンバーが複数人になり、仲間と一緒に戦うのが基本となっていく。

 2025年10月30日に発売となるリメイク作『ドラゴンクエストI&II』では、『ドラクエ2』のパーティメンバーが増え、サマルトリアの王女が新たな仲間に加わるという。

 歴代作品の仲間メンバーたちにはそれぞれに得意・不得意があり、互いに力を補う形で苦戦を乗り越えていく楽しみがある。

 だが、その中には「こいつだけはパーティ常駐」となるほどの「頼りになりすぎるキャラ」もいた。今回はそんな『ドラクエ』シリーズに登場した仲間たちの中で、「最強」と呼ぶにふさわしいキャラを振り返っていきたい。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■あまりにも頼もしすぎる武闘派「ハッサン」

 まずは『ドラゴンクエストVI 幻の大地」(1995年)からハッサンを振り返りたい。ハッサンは主人公とともにレイドック城の兵士に志願しようとする場面で登場し、意気投合して最初に仲間になるキャラである。

 筋骨隆々とした見た目どおり、パワフルで打撃攻撃を得意としている。物理攻撃も呪文もそつなくこなす主人公と違ってハッサンは打撃に特化したキャラであり、HPと攻撃力がかなり高く、常に前衛に立たせたい仲間の筆頭といっていいだろう。

 特に通常攻撃の2倍のダメージを与える「せいけんづき」や、空を飛ぶ敵に大ダメージを与える「とびひざげり」などをかなり早い段階から使えるため、ずっと主力として活躍する。

 この手の仲間は一時的なお助けキャラ的な役割で途中離脱したり、ほかにもっと強いキャラが現れたりするのも「RPGあるある」。だがハッサンの場合はその高い攻撃性能を維持したまま、最初から最後まで大活躍してくれる。

 ちなみに『ドラクエ6』では、物語終盤にテリーが仲間として加わる。イケメン剣士としてかなり期待がもてそうなタイプに見えるが、残念ながら加入時の実力はそれほど高くない。誤ってハッサンとテリーの登場箇所を逆にしてしまったのではないかと勘繰ってしまうほどだ。

■武器も呪文も達者に扱う伝説の英雄「メルビン」

 ファン待望のリメイク作の発売が発表されたばかりの『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(2000年)にも多彩な仲間が登場するが、筆者はメルビンを非常に頼りにしていた。

 見た目はおじいちゃんなのだが、実はかつて魔王と戦ったことがある伝説の英雄なのだ。

 『ドラクエ』シリーズには、かつて世界を救った伝説の勇者が存在するが、たいていは名前だけの登場で実際に仲間になることはない。

 しかしメルビンは人類最後の希望として、世界一高い塔の最上階に長年封印されており、その封印を解くことで仲間になってくれる。「まさか伝説の勇者が仲間になるとは」と非常に驚かされたキャラクターだ。

 しかも老いてはいるものの実力は折り紙つき。全体的にステータスが高く、強力な武器や防具も装備できる。魔法使い系の仲間キャラであるマリベルに肩を並べるほどのMPやかしこさがあるので、呪文を使わせても非常に強い。高齢のためか、すばやさが若干低いのが唯一の弱点といえるかもしれない。

 だが、敵の行動が終わってから減少したHPを呪文で回復させるという役割を任せる場合、むしろすばやさが低いほうが便利である。

 年老いた印象や、語尾に「ござる」とつけるちょっと滑稽なキャラ設定にだまされて、あまり使わなかったプレイヤーもいるかもしれないが、「伝説の英雄」といえるだけのオールマイティーな強さを持ち合わせた頼もしい存在だった。

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