
アニメや漫画の世界には、現実では到底想像できない規模で破壊をもたらす兵器や道具が数多く登場する。そのあまりのスケールの大きさは、実際に巻き込まれる作中の登場人物はもちろん、ただ見ているだけの我々にも大きな絶望感を与えてくる。
それぞれの作品ごとに「兵器」の特徴も異なり、さまざまなかたちで読者や視聴者に強烈なインパクトを与えた。そこで今回は超有名な作品の中から、象徴的な最恐兵器をピックアップ。計り知れない威力に驚かされた究極の兵器を振り返っていこう。
※本記事には各作品の内容を含みます
■『宇宙戦艦ヤマト』最大の武器
『宇宙戦艦ヤマト』の「波動砲」はヤマトの艦首に搭載された本作最大の兵器であり、ヤマトの外宇宙航行機関かつメインエンジンである波動エンジンの出力を利用する。
波動エネルギーを“120%”までチャージして放たれる波動砲は、戦況を覆す切り札としての側面と、破壊力の高さから危険性の高い兵器としての側面の双方を持つ。
シリーズ最初の使用時には、オーストラリア大陸ほどの大きさの浮遊大陸を完全に粉砕。強力すぎるがゆえに使用を制限される葛藤や、いかにして波動砲を使用可能な状態に持ち込むかという戦術上の駆け引きは、『ヤマト』シリーズの大きな見せ場の1つとなっている。
また、リメイクされたアニメシリーズにおいて、波動砲は“禁断の兵器”のように扱われており、倫理的・戦術的な観点から使用が厳しく制限される描写も加わった。
■『ドラえもん』すべてを破壊する恐ろしい兵器
藤子・F・不二雄さん原作のアニメ作品『ドラえもん』に登場する「銀河はかいばくだん」は、アニメオリジナルのひみつ道具。家にネズミが出てパニックになったドラえもんが、ネズミを退治するために取り出した最終兵器である。
「銀河はかいばくだん」は「地球はかいばくだん」の完全上位互換であり、その名の通り銀河を破壊する能力を持つ。作中でドラえもんは「天の川銀河もろとも吹き飛ばしてくれる!」と発言しており、アニメ版公式サイトでも「銀河すべてを破壊するほどの威力を持つばくだん」と明言されている。作中ではなんとか未使用に終わったものの、その性能から最恐兵器であることに疑いはない。
大嫌いなネズミを前にして自制心を失っていたとはいえ、とっさにこんなひみつ道具を出してしまうドラえもんは結構恐ろしい……。