■スタイリッシュな音楽・演出
こうしたストーリーや登場人物の魅力をよりいっそう際立たせているのが、スタイリッシュな音楽や演出だろう。
本作のサウンドを担当しているのは、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅさんを世に送り出した音楽プロデューサーとしての顔も持つ作曲家・中田ヤスタカさん。彼が生み出すポップであると同時に無機質さも感じさせるサウンドは、ドラマ『LIAR GAME』の世界観にマッチしている。
また、フクナガの煽りシーンや、秋山がドヤ顔でキメるシーンなど、“ここぞ”というところのカメラワークも実に印象的だ。キメ台詞の後、効果音とともにその人物の顔がクローズアップされたり、「煽り芸」を披露する場面では違うアングルからのカットが交互に映し出されたり。登場人物がシャウトする時に画面がぶれる演出も定番である。
これらの演出には、ある程度お決まりのパターンがあり、時にはやりすぎに思えるほど多用するため、すぐに飽きがくるように思えるかもしれない。しかし本作の場合、先に挙げたストーリー展開や人間関係があるためか、よく見知った演出が出てくると、一瞬で「これこれ!」とテンションが上がる。ある種、安心感のようなものがあるのだ。
一歩間違えれば小難しく感じそうな『LIAR GAME』が、これほど多くの人に親しまれるドラマになったのは、こうした絶妙な演出があってこそにも思える。
アニメ化の話題をきっかけに、再び注目を集めている『LIAR GAME』。実はドラマ版は原作漫画とは違う部分もかなりあるのだが、それはそれで「別物」としての魅力を確立している。2026年から放送されるアニメはどのような作品になるのか、今から楽しみだ。


