初代ファンも驚愕…『ガンダム』描き下ろし映像で改めてわかった「アムロ・レイ」規格外の強さの画像
Blu-ray『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 初回限定版』(バンダイナムコフィルムワークス) (C)創通・サンライズ (C)創通・サンライズ・MBS

 『機動戦士ガンダム』の主人公アムロ・レイはモビルスーツ・ガンダムに乗り、天才的な操縦技術を身につけていく。戦いを重ねるうちにニュータイプとしても覚醒、ジオン公国軍が誇る強敵たちを次々と撃破していった。

 続編である『機動戦士Zガンダム』や、映画『逆襲のシャア』でもその技量は衰えるどころか冴えわたり、他の追随を許さない圧倒的な強さを誇った人物だ。

 そんなアムロの戦闘シーンは何度見ても圧巻だが、ゲームアプリ『機動戦士ガンダム U.C. ENGAGE』に追加された新規映像では、アムロの戦闘シーンも新たに作り直されていることをご存知だろうか。

 今の技術で美しくなった映像では、アムロの規格外の強さがあらためて浮き彫りになり、その凄まじさが分かりやすく伝わってくるのだ。

※本記事には作品の内容を含みます。

■初見の攻撃をものともしない「衝撃のパフォーマンス」

 優れたニュータイプであるシャリア・ブルとアムロの戦いは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』の第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」で描かれている。

 その戦いをベースにした新規映像ではガンダムとブラウ・ブロの戦闘描写がより詳細に描かれ、ニュータイプとして覚醒したアムロの恐ろしさがより際立つ内容になっていた。

 テレビ版では、急成長したアムロの反応速度にガンダムの性能が追いついていないことに戸惑う様子が描かれている。しかし新規映像では、アムロの圧倒的な強さにシャリア・ブルのほうが驚愕する様子がつぶさに描かれているのだ。

 序盤からブラウ・ブロが誇る有線式のメガ粒子砲塔によるオールレンジ攻撃を繰り出し、ガンダムを攻め立てる。まるで複数の敵に囲まれていると錯覚するような死角から飛んでくるビーム攻撃に驚きながらも、アムロはきっちり回避する。

 まるで、ガンダムが宇宙空間でステップを踏んでいるかのような華麗な動きで回避するアムロ。盾こそ失うものの、紙一重で直撃を避ける神業を披露し、オールレンジ攻撃はブラウ・ブロ1機によるものだとすぐに見抜くのである。

 研ぎ澄まされたアムロの感覚と桁外れの操縦技術に、シャリア・ブルのほうが狼狽する様子がテレビ版よりも色濃く描写されていた。

 そしてアムロに追い詰められたシャリア・ブルが、最後はブラウ・ブロのブロックを分離させてシムス中尉だけを逃がそうとする場面もテレビ版にはなかった良演出である。

 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』で初めてシャリアのことを知ったファンは、この新規映像に描かれたアムロの凄まじい戦いぶりを見て何を感じるだろうか。

■リ・ガズィで見せつけたアムロならではの驚異の動き

 アムロの搭乗機体のひとつとして知られるリ・ガズィは、映画『逆襲のシャア』の冒頭のシーンで乗っていた機体だ。

 映画ではギュネイ・ガスのヤクト・ドーガ、シャア・アズナブルのサザビーを、同時に相手にしていたアムロ。『U.C. ENGAGE』の新規映像では、映画にはなかった小惑星フィフス・ルナを巡るロンド・ベル隊の戦いが描かれている。

 フィフス・ルナに急行するアムロは、リ・ガズィのスペースファイター形態で先陣を切って、敵ギラ・ドーガ部隊に突入。ギラ・ドーガのビーム・マシンガンによる雨のような弾幕を機体を回転させながら華麗に回避し、狙いすましたビーム・キャノンで的確に撃墜した。

 さらに圧巻だったのは、スペースファイター形態からリ・ガズィの脚部を出し、まるで『マクロス』のガウォークのような形態に変形。それによって急制動をかけたうえ、主砲のメガ・ビーム・キャノンでギラ・ドーガを2枚抜きするという神業を見せつけるのだ。

 その後も、本来はスペースファイター形態では使用しないであろう、盾の裏に装備したハンドグレネードを3発発射して全弾命中。3発で3機のギラ・ドーガを撃墜するという恐ろしい精度を披露する。

 そして何よりすごいのは、これだけの激戦を繰り広げながらも、アムロはロンド・ベル隊の仲間の動きを逐一確認していた点にある。リ・ガズィでの短い戦闘シーンではあったが、アムロ・レイの圧倒的な技量をあらためて実感させられる新規映像といえるだろう。

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