■もうひとりの「触れられたらアウト」系の能力者

 シュガーの「ホビホビの実」と同じように、触れただけで相手に致命傷を与えかねない最強能力の持ち主が、最悪の世代のひとりである「ジュエリー・ボニー」だ。

 エッグヘッド編にて詳細が判明した彼女の能力は「トシトシの実」という名前で、年齢を自在に操る“年齢自在人間”である。

 自身を含め、触れた相手の年齢を自由に変えることができ、その効果は生物だけでなく無機物にまで及ぶ。たとえば「老化」を適用すれば対象を風化させることも可能で、攻防両面において圧倒的な応用性を発揮する。

 しかも年齢を操作すると同時に、強くイメージした特徴まで反映させられるという信じられない効果を発現。作中では、ルフィのギア5の姿を模倣して太陽神ニカの姿に変身するという、驚くべき活用法を見せた。

 サターン聖は、ボニーの能力について「いかなる未来にも変身できるが現実を知る度に選べる未来が狭くなっていく能力」と語った。おそらくボニーの成長とともに現実を知っていくことで変身の余地は狭まっていくものと考えられるが、まだ実年齢は12歳のボニーにとって最強の能力といえるだろう。

 戦闘時は常に全盛期の肉体を維持でき、潜入や逃走時は子どもや老人の姿に変化するなど、応用の幅は無限に広がる。他者に使用した場合は一定時間後に解除される制約はあるが、それでも強制的に老化や退化させられる力は相当凶悪である。


 このほかにも四皇だったビッグ・マムの「ソルソルの実」の能力なども強力だが、それ以上にビッグ・マム自身の強さのほうが際立つ。能力面だけで見たら、今回取り上げた3名の女性たちはかなり特異で、強力な力といえるのではないだろうか。

 特にハンコックとボニーは、今後の物語でも活躍してくれそうな存在だけに、その強さが描かれる場面が訪れることを期待したい。

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