石板集めだけじゃない!『ドラクエ7 リイマジンド』最新映像からわかった「変化」と「期待ポイント」の画像
2026年2月5日に発売となる『ドラゴンクエストVII Reimagined』(スクウェア・エニックス)メインビジュアル (C)ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX (C)SUGIYAMA KOBO (P)SUGIYAMA KOBO

 9月12日配信の「ニンテンドーダイレクト(Nintendo Direct)」および、スクウェア・エニックス公式サイトにて、ドラクエファンにとって驚きの新情報が発表された。

 2026年2月5日に『ドラクエ7』のフルリメイク作品『ドラゴンクエストVII Reimagined(リイマジンド)』の発売が決定したのだ。

 10月30日にはHDー2D版『ドラゴンクエスト1&2』の発売を控えているスクウェア・エニックスだけに、まさかのサプライズ発表となった。

 『ドラクエ7』といえば2000年にPlayStationで発売されたナンバリングタイトルの第7作目。その後2013年にニンテンドー3DSにて、一度リメイクが行われている。

 PS版『ドラクエ7』の発売当時は、従来のシリーズを上回るゲームボリュームでファンを圧倒。ただし、キーアイテムである石板集めの難解さや、暗く重苦しいストーリーなどには賛否の声があり、好みの分かれる作品であったのは確かだ。

 しかし、時が経ってからあらためて『ドラクエ7』をプレイし直した人からは再評価する声も多い。発売当時は子どもだったプレイヤーにとって理不尽に感じられた過酷なシナリオも、大人になってプレイすると印象が変わるというケースも少なくない。

 そんな『ドラクエ7』の発売から25年が経ち、現行のゲームハードで『ドラクエ7 リイマジンド』としてフルリメイクされるのは、ある意味ファンが待ち望んでいたひとつの展開といえるだろう。

 そこで今回は、再度リメイクされる『ドラクエ7』の最新映像の中から、ファン目線で気になった点について解説していきたい。

■『リイマジンド』でもたらされる「大きな変化」

 『ドラクエ7 リイマジンド』では鳥山明氏が生み出したキャラクターたちを実際に人形化し、それをスキャンして3DCG化する「ドールルック」という技法で表現。これまでの3Dキャラとは異なる温かみのある造形や、豊かな表情を実現した。

 そこにボイスも追加されることで、ストーリーへの没入感や臨場感は過去作をはるかに上回ることだろう。

 また『ドラクエ7』では「ふしぎな石版」というキーアイテムを探し求めて過去の世界へと飛び、現代で滅亡している島や国を復活させることが冒険の目的となる。しかし、PS版『ドラクエ7』では、この石板集めの難易度が極めて高く、途中で挫折した人も見受けられた。

 2013年に発売された3DS版のリメイク作品では、この石板探しの難易度が見直され、かなり遊びやすくなった。ゲームデザイナーの堀井雄二氏は『リイマジンド』では、さらに石板探しがラクになることを明かしている。

 最新映像では、石板をはめる台座の数が減少しているようにも見えるうえ、シナリオの取捨選択や各シナリオの再編も行われるとのこと。

 シナリオ再編により全体のストーリー自体が整理されて分かりやすくなる可能性が高いが、その一方で「シナリオの取捨選択」という部分が気になったファンもいるはず。過去作で好きだったエピソードが『リイマジンド』では削除されている可能性も考えられるのだ。

 たとえば『ドラクエ』シリーズでも屈指の「後味の悪い」ストーリーとして知られる「レブレサックの街」のエピソードなどは、メインストーリーに絡まないので省略されるかもしれない。

 このあたりは実際にプレイしてみないと分からないが、シナリオの取捨選択によってボリューム面にどんな影響が出るのかは、注目点となりそうだ。

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