■本当の実力は未知数な「本物のオーパーツ」?

 テレビアニメ『∀(ターンエー)ガンダム』に登場した「∀ガンダム」と「ターンX」は、劇中で「ターンタイプ」と呼ばれ、その真の能力は未知数。過去の文明を滅ぼした超兵器であり、まさに『ガンダム』シリーズにおける「オーパーツ」と呼べる存在だ。

 この2体の設定については諸説あるが、ガンプラ「MG 1/100 ターンX」の解説書によれば、ターンXは宇宙世紀のはるか未来に、太陽系外から地球に漂着した機体だという。そのあまりにも高度な技術を脅威に感じた地球圏の人類が、ターンXをもとに開発したのが∀ガンダムとされる。

 他作品とは比較にならない数万kW単位の出力を誇るジェネレーターを持ち、多少の損傷であれば自然修復する装甲、機体表面にはIフィールドが張り巡らされ、そのIフィールドを「操り糸」のように用いて各関節を動かす、画期的な駆動方法が採用されている。

 そして特に規格外なのが、小型のナノマシンを散布する「月光蝶」と呼ばれる無差別大量破壊兵器の存在である。この超兵器により、地球上の文明を一度リセットしたという恐ろしい過去がある。

 この月光蝶こそが、ターンタイプを含めた当時の高度な技術が失われた理由と思われる。劇中で2体のターンタイプは相打ちとなったが、オーパーツとして眠らせておくことが世界にとって賢明な選択なのかもしれない。


 今回は『ガンダム』シリーズにおける、あまりにもハイスペックすぎる機体たちを振り返ってみた。ガンダムの長い歴史の中では、このほかにも時代にそぐわない性能を感じた機体がたびたび生まれている。皆さんは、どのような機体に脅威の性能を感じただろうか。

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