■『ラピュタ』『ナウシカ』に流れるルパン三世のDNA

 僕が宮崎駿監督の作品で最初にハマったのは 『カリオストロの城』 です。僕は宮崎監督の初期の作品が好きで、のちに大ヒットした 『ハウル』 とか『千と千尋』 よりも 『カリオストロ』『ナウシカ』 のほうが好き。

 スタジオジブリを立ち上げてからも 『トトロ』 までは観てました。ジブリ作品から離れてしまったのは『魔女の宅急便』 あたりですね。

 結局、 僕の中では 『ラピュタ』 と 『ナウシカ』 です。冒険活劇モノで男の子が主人公って 『ラピュタ』 ぐらいなのかなと。その先の作品はあんまり観てないけど、男目線で一番楽しいのって、たぶん 『ラピュタ』 だと思いますね。

 “パズー”って男の子が主人公の冒険活劇で、面白かった。最初にKくんが観たときにどハマりしてたのが、あとになってよくわかりました。

 『ラピュタ』 と 『ナウシカ』 には、宮崎監督の手がけたテレビアニメ 『ルパン三世2ndシリーズ』 のオマージュがいっぱい入ってます。

 『ルパン三世』 の最終回 (第155話『さらば愛しきルパンよ』 ) に出てきたロボット兵 (ラムダ) と同じようなのが 『ラピュタ』 にも登場するし、ロボットを操縦してる女の子 (小山田真希) は “ほぼほぼナウシカ” 。声優さんも島本須美さんで同じ。ちなみに島本さんは、 ナウシカ以外にも 『カリオストロ』 でクラリス役をやってる声優さんです。

 宮崎監督はルパン三世2ndシリーズで 『死の翼アルバトロス』 (第145話) も手がけてますけど、その2つの作品に各30分では収まりきらないほど押し込んでた要素を、大きな話にして映画にしたのが 『ラピュタ』 と 『ナウシカ』 。

 きっと宮崎監督の中では、ルパン三世2ndシリーズで描きたくても描ききれなかったものがあって、それらをいろいろ融合してできあがったのが 『ラピュタ』と 『ナウシカ』 なんでしょうね。

【プロフィール】
土田晃之(つちだ てるゆき)
1972年9月1日生まれ、東京都練馬区出身・埼玉県育ちのお笑いタレント、司会者、コメンテーター。太田プロダクション所属。1991年にお笑いコンビ「U-turn」としてデビューし、解散後はピン芸人としてバラエティ番組や情報番組で幅広く活躍。ガンダムやサッカー、家電など多彩な知識を持ち、親しみやすいトークで人気を集めている。『僕たちが愛した昭和カルチャー回顧録』が、2025年8月20日より双葉社から発売。

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