『鬼滅の刃』継国縁壱に『無限の住人』乙橘槇絵…強キャラさえもビビった!少年漫画の“あまりに最強すぎるキャラ”の画像
『鬼滅の刃』4[DVD](アニプレックス)©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 バトル漫画やアニメに登場する強キャラは、圧倒的な力によって立ち向かう相手に絶望を与える。しかし、そんな強キャラさえも凌駕する“最強キャラ”が登場することも稀にある。強キャラがその実力を認めていたり、それどころか尻込みをして戦いを避けたりするケースも……。

 本来なら、そうした最強キャラが強敵と戦ってくれれば、特に苦戦もせずあっさり倒せてしまうはずだ。しかし、そう上手くはいかないから主人公たちが頑張り、さまざまなドラマが生まれていく。

 今回は、そんな“強キャラさえ恐怖するあまりに最強すぎるキャラ”を紹介したい。

 

※本記事には各作品の核心的な内容を含みます

■あの無惨が化物扱い…『鬼滅の刃』継国縁壱

 まずは現在公開中の劇場版も大きな話題を呼んでいる、吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』(集英社)の継国縁壱だ。縁壱は、ラスボスの鬼舞辻無惨が唯一恐れた人間である。

 無惨といえば1000年以上生き続けた鬼の始祖で、圧倒的な強さとオーラを身にまとっている。そのため、これまでに返り討ちにした鬼殺隊隊士の数は数え切れないほどだ。

 そんな無惨が初めて尻尾を巻いて逃げた相手が縁壱である。「始まりの呼吸」とも呼ばれる日の呼吸を生み出した、最強の剣士だ。

 縁壱が他の剣士たちと違うのは、人間の限界を超える能力を生まれながらに持っていたということである。通常の剣士が死線を乗り越える中で浮き上がらせる痣を生まれながらに有し、全てを見通す「透き通る世界」を自然に習得。おまけに痣が出ると25歳まで生きられないはずなのに、80歳近くまで生きながらえていた。

 それだけではなく、日輪刀を赤く染める「赫刀」を常時出せるのも驚きだ。「赫刀」は本来ならば、柱ですらひとりの力で出すことが難しいというのに……。

 縁壱が無惨と対決した際には、「透き通る世界」で無惨に心臓が7つ、脳が5つあると見抜き「赫刀」で斬りつけた。それによって無惨は追い詰められ、自らの肉体を1800個の肉片に変えて逃走する。

 縁壱は無惨を仕留めそこなったものの、彼に忘れることができないほどの恐怖の記憶を植え付けた。以来、縁壱の存在を恐れた無惨は、日の呼吸の使い手やその可能性を持つ人間を1人残らず消し去り続けていた。

 あの無惨が「本当の化物は あの男だ」と強さを認めるほどなので、縁壱の格の違いは明らかだ。

■作中最強の存在?『無限の住人』乙橘槇絵

 次に紹介したいのは、沙村広明氏による『無限の住人』(講談社)に登場する乙橘槇絵だ。槇絵は不遇な環境ゆえに遊女になってしまい、そこから逸刀流に招き入れられた。

 なぜ遊女から凄腕の剣客集団である逸刀流へ? と思ってしまいそうだが、その実力を誰よりも認めていたのが統主の天津影久だ。影久は幼い頃から親戚である槇絵の天賦の才能を見抜いており、その強さを肌で感じていた。

 槇絵の過去を振り返るとそのすさまじさが分かる。10歳で無天一流の次期統主となるはずだった兄をあっさりと打ち破り、影久が野犬に襲われた時には怯まず真っ二つにしていた。その後、影久の祖父に木に吊るされ野犬の餌にされそうになるも……群がった50体以上の野犬を返り討ち。死骸が至るところに散らばっていた。

 そんな槇絵の姿を見ていた影久は、彼女に対し「畏怖」という言葉を使うほど、その強さに魅せられていた。だからこそ何度も槇絵を説得して、槇絵もそんな影久のために生きようと決意したのだ。

 最終決戦で槇絵は、懸巣から狙撃される影久を庇い重傷を負ってしまう。しかし、そんな状態から懸巣を含め鉄砲隊を皆殺しにするなど、鬼神のような強さを見せた。ここからも影久が一歩引いてしまうのにも納得してしまう。槇絵は作中最強といっても過言ではない。

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