■アラサー世代ドンピシャのグッズ展開も

 そして今回、筆者の最大の目的のひとつが、あらいきよこ先生の作品のグッズ購入だった。『Dr.リンにきいてみて!』で当時本誌の付録として作られたタロットカードを再販したものや、アクリルキーホルダー、スライドポーチ、ステッカー、グラス、クリアファイルなど……。売り場では、子どもたち以外にも筆者と同世代の女性があらい先生のグッズを爆買いしていたのが印象的だった。

『ビューティー・ポップ』は2003年9月号から連載開始。クールなヒロイン・綺里が、さまざまな悩みを抱える同級生たちにヘアカットによって“魔法”をかけていく物語で、「自分も綺里みたいになりたい」と思ったものだった。

 イベントは現在の紙面を中心に構成されているが、20代以上の方々もグッズ売り場でどれを買うべきか悩むこと、間違いなしだろう。

イベントで購入した『ビューティー・ポップ』、『Dr.リンにきいてみて!』のグッズ類 撮影/ふたまん+編集部

 ひととおりイベントを見て回って、特に印象に残ったことがあった。それは『ちゃお』編集部ブースにて展開されていた、JS研究所がまとめたアンケートだ。

 最新のちゃおっ娘の「将来の夢」1位が、「まんが家」だったのである。自分が読者だったころから、まんが家は将来の夢ランキング上位の常連だった。かつて小学生だったころ「まんが家になりたい」と思い、『ちゃおスララ』で絵の練習をしていた筆者にとって、これはとてもうれしく感じたことだった。

JS研究所によってまとめられたアンケート結果のパネル 撮影/ふたまん+編集部

 今回のイベントでも、マンガを描きたい読者に向けて、ちゃお編集部のブースでコピック(※プロユース向けのカラーアルコールマーカー)での色塗り体験会が開かれていたり、WACOMのペンタブを使用してデジタルイラストを体験したりするコーナーが設置されており、どちらも大盛況だった。

 自分はもうメインの読者層とは程遠い年代になってしまったが、今も昔も“ちゃおっ娘”のコアな部分は変わらないのかもしれない、と感じさせられた瞬間だった。

 

『ちゃおサマーフェスティバル2025』
日程:2025年8月9日(土)、10日(日)9:00~16:00 ※15:45入場受付終了
パシフィコ横浜 展示ホールD
公式サイト:https://ciao-fes.jp/

●予告

 イベント当日には『ちゃお』編集長の萩原綾乃さん、編集部の其田郁子さんにもインタビューを実施。近日公開予定! そしてさらにスペシャルなインタビュー記事も予定しています。乞うご期待!

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