唯一無二の低音ボイス!声優・速水奨が明かすデビュー当時「機会があれば辞めようと思っていた」のを翻した『超時空要塞マクロス』との出会いの画像
速水奨 撮影/三浦龍司

 8月8日公開『映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ』で声優を務める速水奨さんにインタビュー! 今作の相棒を務める山寺宏一さんとのデュオシーンの裏話から、デビュー当時「声優を辞めたかった」ときのことまでじっくり聞きました。

【第1回/全2回】

――『クレヨンしんちゃん』はかつてアニメ版や98年公開の『映画クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦』に出演されていたり、以前から関わりがあったのですね。

速水奨さん(以下、速水) そうですね。それ以前に、デビューしてすぐに風間(トオル)くんとシロ役の真柴摩利さんと舞台で共演しているんです。しんちゃんが始まる10年以上前から知っていることもあり、『クレヨンしんちゃん』の園児たちが僕の中では近しい存在に感じていました。

――そうでしたか。縁があったのですね。

速水 だから、声優として作品に関わる前からずっと親近感があったんです。

――今回の役柄は、山寺宏一さん演じる刑事カビールを「アニキ」と慕ってコンビを組む、強靭な肉体と言語能力を持つスーパーエリート刑事ディル役です。カビールの心の支えのような存在でしたね。

速水 台本を読ませていただいて、「寡黙な役だな」と思いました。

――監督からはどんな要望がありましたか?

速水 いや、何もなかったと思います。キャラクターが「アフロヘアで強靭な肉体」というビジュアルなので、おのずと「こういう声で、こういう演技だな」というのはもうわかるので。

――さすがベテランです……! 普段から、キャラクター造形を元に「こういう声だな」と考えているんですか?

速水 そうですね。僕の中では考えて、変えていますけど、おそらく他の人が聞いたらあまり変わっていないかもしれない(笑)。

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