■映画『超時空! 嵐を呼ぶオラの花嫁』には未来の野原一家が!

 また、アニメ映画の第18作目『クレヨンしんちゃん 超時空! 嵐を呼ぶオラの花嫁』では、パラレルワールドながら野原一家の未来が描かれている。

 この作品は隕石が衝突し、光が失われた未来の地球が舞台。未来都市「ネオトキオ」は金有電機の社長である金有増蔵に支配されており、しんのすけは世界に光を取り戻すために活動していた。しんのすけは増蔵の娘であるタミコと婚約していたが、その活動を危険視されて増蔵に捕らえられてしまう。

 なんとも勇敢な青年に育ったしんのすけだが、顔がはっきりと映るシーンはなし。ただ、チラッと映る様子からは髪の毛が逆立っていることが分かり、顔の雰囲気は、どことなく父・ひろしに似ているようだ。

 ちなみに、ひろしは光り輝くほど頭髪がさびしくなり、みさえはかなりのポッチャリ体型に。歩くときは地響きを立てるほどだった。

 一方、ひまわりは美しく成長。ライダースーツに身を包み、国際警察の一員としてアクティブに活動している模様。顔をちょっとそらして笑う姿は昔のままだった。ほかにも野原家にはシロの子孫と思われる子犬がたくさん飼われている。

■未来のカスカベ防衛隊に大きな格差が…!?

 『超時空! 嵐を呼ぶオラの花嫁』では、未来のカスカベ防衛隊メンバーも登場する。ただし、出世した者もいれば、逆に若いうちから落ちぶれてしまった仲間もいた。

 一番の出世頭はやはり風間くんだろう。金有電機に就職した風間くんは、社長の増蔵からタミコの婚約者に指名されるほどのエリート社員。己の立場を守るため、社長には逆らえずにいたが、最後は増蔵を見限ってしんのすけたちに協力している。

 一方、マサオくんは漫画家になる夢は果たしたものの、そこから芽が出ずにコンビニでバイト中。ネネちゃんはふたば幼稚園で保育士として働いていたが、明らかに荒んだ様子。自分が面倒を見るはずの子どもたちを泣かせてもケロッとしていた。

 その中で異彩を放っていたのがボーちゃんだ。メガネをかけて長髪になったボーちゃんは、なんと発明家に! 物語のクライマックスでは増蔵が操る巨大な家電ロボXに、自ら開発した巨大ロボ「ボーちゃん28号」を駆って立ち向かっていた。

 そして2025年8月8日から公開となる最新映画『クレヨンしんちゃん 超華麗! 灼熱のカスカベダンサーズ』では、そんなボーちゃんが邪悪な力に導かれて「暴君(ボーくん)」と化してしまう。彼らの友情はどうなってしまうのか、しんのすけたちの動向から目が離せない。

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