「ひとつの席に何人も…」「スマホがピカピカ」 『鬼滅の刃 無限城編』の“迷惑客”に怒りの声 改めて知っておきたい「鑑賞マナー」の画像
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』第3弾キービジュアル (c)吾峠呼世晴/集英社 (c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴氏の漫画を原作としたアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、公開から10日間で観客動員910万4483人、興行収入128億7217万6700円を記録する大ヒットとなっている。映画館は連日超満員となっており、早朝から長蛇の列をなす劇場もあるなど、まさに社会現象とも言える人気ぶりだ。

 しかし、観客が増えれば増えるほど取り沙汰されているのが、映画館における鑑賞マナーの問題。連日、SNSでは映画を視聴した人々から劇場でのトラブル報告が相次いでいる。

 TOHOシネマズでは、映画公開前の時間に【劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 × TOHOシネマズ コラボマナー講座】の動画を放映中(9月4日まで)。劇中でも活躍した宇随天元などのキャラクターが登場し、来場者への啓蒙に努めているが、現実問題としてマナー普及はまだまだ課題のようだ。

■「ひとつの席に複数人」「階段をずっと昇り降り」子連れ客や大人のマナーに怒りの声

 今回の映画はレイティングを【PG12】区分としており、12歳未満の観客でも保護者の指導・助言があれば誰でも見ることができる。ただ、実際にSNSで目立つのは、「親が注意していない」「上映中に騒いでいる」「後ろから椅子を蹴られる」といった、子ども連れの鑑賞マナーに関する報告だ。

 また、「階段をずっと昇り降りしていた」「ひとつの席に何人も座っていた」「映画館から出たいと駄々をこねていた」といった目撃情報も投稿されており、異例の観客動員が記録する同作だけに、劇場内もかつてない雰囲気となっているのかもしれない。

 しかし、トラブルの原因となるのは子どもたちに限ったことではない。「LINEの着信が鳴っていた」「スマホもスマートウォッチも光っていた」「おしゃべりが気になった」という声もあり、大人のマナー違反の報告も少なくない状態だ。

 もちろんすべての観客のマナーが悪いわけではなく、中には子ども3人に、生後数か月にも満たないであろう赤ちゃんを抱いて鑑賞する母親ら家族が、上映中に一つも騒音を出さなかったことに「お母さんは全集中何の呼吸を使っていたのだろう。ここにも柱が」とその配慮をたたえるポストもあった。

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