
【連載】宇内梨沙「ひねもすぬまりぬまりかな」第5回
連日、ゆだるような暑さが続いていますが、花火大会や海水浴といった夏を象徴するイベントに負けず劣らず、忘れてはいけないのが「ホラー」。蒸し暑い季節だからこそ、心の底から冷えるような恐怖体験が恋しくなるのかもしれません。
私自身、子どもの頃からホラー作品が大好きでした。レンタルビデオ店で、血の気が引くようなジャケットをドキドキしながら手に取り、裏面の説明を食い入るように読んで選ぶ……。そんな時間が何より楽しかった記憶があります。
しかし、映像作品だけでは物足りませんでした。
「好きなゲームのジャンルは?」と聞かれると「ホラー」と答えるほど、ホラーゲームも大好きです。
初めて自分でプレイしたホラーゲームは、ノベルゲームの『弟切草』(チュンソフト)。選択肢形式なので、子どもの私でもプレイすることができ、自ら恐怖へと踏み込んでいく感覚が映画などでは味わえない魅力でした。
当時はサウンドノベルが流行っていたので、他にも『かまいたちの夜』(チュンソフト)や『夜光虫』(アテナ)、『魔女たちの眠り』(パック・イン・ビデオ)など様々なタイトルをプレイした記憶があります。
中でも好きなホラージャンルは「ゾンビもの」。
一番はもちろん『バイオハザード』シリーズ(カプコン)ですが、『Days Gone』(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)や『ダイイングライト』シリーズ(Techland)、『ワールドウォーZ』(Saber Interactive)などはゾンビが「走る」ので、その恐怖はまた違った魅力があります。
ホラーゲームといってもゾンビものだったり、怪奇ものだったり、殺人鬼ものだったり様々ありますが……共通していることは、何が起こるか分からない緊張感と、そこに立ち向かいクリアする達成感が「最高に気持ち良い」というところです。
今回は、そんな私がここ数年で実際にプレイして面白かった「最恐のホラーゲーム」を5作品紹介していきます。