『鬼滅の刃』継国縁壱声優の甘い歌声も!80年代アニメ声優楽曲の“サブスク解禁”が大反響「これは貴重すぎる!」の画像
『井上和彦 ファースト・プレゼント』(C) 2025 KING RECORDS TODAY. All Rights Reserved.

 1980年代にキングレコードからリリースされた声優の楽曲を配信する企画『キング80’sアニメ声優ディスカバリーコレクション』。その第2弾となる『キング80’sアニメ声優ディスカバリーコレクションVOL.2』が7月23日に発表され、順次配信が開始されている。SNSでは「嬉しすぎる心もたない」「歌を出していたのを知らなかった」など、驚きの声が上がっている。

■「この時代にまさか聴けるとは」大御所声優によるさまざまな音源

 この『キング80’sアニメ声優ディスカバリーコレクション』は、1980年代の声優ブーム期にキングレコードからリリースされた音楽作品を配信化するプロジェクト。1970年代末のアニメブームに呼応するかたちで、アニメ声優がレコードやラジオ、専門誌などを通じて注目を集め、活動の幅を広げた80年代には、声優がアイドル的な人気を得る動きも見られた。

 2024年に第1弾が開始となった同企画では、そうした時代の中で声優たちが歌唱・作詞・作曲に取り組んだ楽曲の数々を、サブスクリプションおよびダウンロード形式で順次配信している。

 今回新たにサブスク解禁されたのは、アニメ『美味しんぼ』の山岡士郎役や『鬼滅の刃』の継国縁壱役で知られる声優・井上和彦さんによる歌手デビューアルバム『井上和彦ファースト・プレゼント』に、『それいけ!アンパンマン』のばいきんまん役や『ドラゴンボール』シリーズのフリーザ役などの中尾隆聖さんによるデビューアルバム『中尾隆聖ファーストNow and Forever』、『ヤッターマン』ドロンジョ役で知られる声優・小原乃梨子さんが生前に唯一残したアルバム『invitation』など。

 その他、『宇宙戦艦ヤマト』の古代進役を務めた富山敬さん、『パタリロ!』のバンコラン役の曽我部和恭さん、『ルパン三世』石川五ェ門役の井上真樹夫さんなど、名声優たちの歌手活動時代の貴重な音源をサブスクで聴くことができる。

 また、鈴置洋孝さんの1980年のアルバム『ザ・ロンゲスト・ロード イン鈴置洋孝・破嵐万丈』も配信開始。同アルバムには『ハッシャバイ』という曲が収録されているが、これは『機動戦士Zガンダム』第13話「シャトル発進」の冒頭でアムロが飛行機内で聞いていた楽曲だ。歌っているのは『機動戦士ガンダム』のミハル・ラトキエ役を務めた間嶋里美さんで、間嶋さんのムーディーな歌唱が魅力的なジャズ曲になっている。なお、同曲を含めてアルバム収録曲の作詞は井荻麟(富野由悠季さん)が手掛けている。

 井上和彦さんといえば、2025年春アニメ『悪役令嬢転生おじさん』の劇中で、主人公グレイス=憲三郎として『銀河鉄道999』を披露し、「70歳なのにこの美声……!」とファンの間で大きな話題となっていた。今回のサブスク配信では、そんな井上さんの若かりし頃の低く落ち着いた歌声も楽しめることもあり、非常に貴重な音源だ。

 そして、中尾隆聖さんも歌手としても活動する声優のひとり。昭和の特撮ファンの中には、『電子戦隊デンジマン』にゲスト出演し、挿入歌『銀河ハニー』を歌う中尾さんの姿を覚えている人も多いのではないか。今回の企画では2枚のアルバムが配信されており、高音で艶のある歌声を聴くことができる。

 有名声優たちによるサブスク解禁に世間からは大きな反響が上がっており、「な、中尾さんの曲が聴ける…!!」「ジャケ写で泣いちゃう」「この時代にまさか聴けるとは」と歓喜の声が。また意外な顔ぶれに「歌を出してたの知らなかった」「レジェンドばかり 涙もの」「これは貴重」と、その人選に驚く人も多かった。

 なお、2024年に配信された第一弾では、麻上洋子さん、吉田理保子さん、戸田恵子さん、古川登志夫さん、水島裕さん、三ツ矢雄二さんなど、豪華メンバーによる楽曲が配信されている。

 当時の時代背景や音楽性を色濃く反映した80年代声優たちの貴重な音源が、デジタルで手軽に楽しめるようになった今回の企画。アニメファンのみならず、音楽ファンにとっても見逃せないラインナップとなっている。今後の追加配信にも注目が集まりそうだ。

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