
80作以上のラインナップとなった、2025年夏アニメ。久しぶりの新アニメで話題となった『地獄先生ぬ~べ~』や、3年ぶりの続編で期待がかかる『その着せ替え人形は恋をする』、また配信限定やショートアニメなど種類も多岐に渡っており、豊作すぎて何を見れば良いのか迷ってしまうほど。そんな中、やはり大事となるのは“つかみ”となる第1話だろう。
今回は夏アニメの中から、驚きの展開・仕掛けを盛り込みSNSで話題となった「第1話」を振り返ってみたい。1話を見逃してしまった人も、本稿を参考に今期の視聴アニメを選んでみてはいかがだろうか。
※本記事には各作品の内容を含みます
■「青春アニメじゃなかったのかよ…」トンデモ展開が話題の『Turkey!』
まずは、長野県千曲市を舞台にしたボウリングアニメ『Turkey!』。タツノコプロのアニメ制作レーベル・BAKKEN RECORDとポニーキャニオン原案によるオリジナルアニメで、当初発表されたキービジュアルには、大空を舞う5人の少女たちの姿が描かれていた。
3連続ストライクを意味する「ターキー」というタイトルや、キービジュアルと第1弾PVから誰もが爽やかな青春部活モノを期待していたことだろう。
実際に第1話では、大会優勝を目指す麻衣と利奈の2人と、その友人を含めた5人の少女たちが登場し、負けても楽しめれば満足な麻衣たちと、真剣にボウリングに臨みたい利奈の対立が描かれる。そして、仲間である利奈を引き留めるために、麻衣はボウリングで勝負を挑む。今後、少女たちの葛藤と成長がどう描かれるのか期待が集まる……ところだった。
だが、アニメ終了の数10秒前に差し掛かった場面で、突然ボウリング場のベルトコンベアが光りだし、5人が吸い込まれる。目を覚ました先に待っていたのは、戦国時代の日本。生首が転がる戦場に、突如迷い込んでしまったのだ。
ボウリングアニメかと思いきや、突如舞台が変化。あまりに突然すぎる展開にXでは「どういうこと? どうなるの?」「1話のラストで変な声出たわ」「ほんとにこの路線で最後までやるのか」などの声が。さらに1話放送直後、戦火の最中で立ち尽くす少女たちの姿と、「みんなで一緒に帰ろうね」というキャッチコピーが書かれた新たなキービジュアルが公式Xから発表されると、「前情報と1話の展開が違う」といったリプライが多数上がった。
実は第1弾PVで「みんな一緒に帰ろうね」と、要所でボウリングとは関係なさそうなセリフは出ていたが、唐突なタイムリープ作品への転換は誰も予想できなかったに違いない。これほどインパクトのある1話も珍しいのではないだろうか。
2話以降のオープニング映像は、なぜかガールズバンド風だったり、襲ってくる野武士をボーリングの球で倒したりと、トンデモ展開待っていそうな『Turkey!』。戦国時代に迷い込んだ彼女たちの運命やいかに……その雄姿を最後まで見届けたいところだ。