「ゲームなのに過激すぎ…」女性にまつわる衝撃展開にあぜん…歴代『女神転生』伝説のトラウマシーンの画像
スーパーファミコン用ソフト『真・女神転生』(アトラス) (C)1992 ATLUS

 1987年にファミコンで発売された『デジタル・デビル物語 女神転生』(ナムコ)は、西谷史氏による人気小説シリーズ『デジタル・デビル・ストーリー』(徳間書店)のメディアミックス企画として誕生。以降、ゲームの『女神転生(メガテン)』は、人気ゲームシリーズとして続いていきます。

 ダークで不気味な雰囲気が漂う世界観で根強い人気を誇る『メガテン』シリーズですが、同時に多くのプレイヤーにトラウマを植えつけた作品としても知られています。それはバトルシーンだったり、イベントシーンだったりとさまざまですが、とくに女性キャラクターが絡むシーンに衝撃描写が多かった印象でした。

 そこで今回は、歴代『メガテン』作品の女性キャラクターにまつわるトラウマエピソードを中心に振り返ってみます。

※本記事には各作品の核心部分の内容を含みます。

■開幕からショックすぎる…主人公の母の末路

 『メガテン』シリーズで1、2を争うトラウマシーンとして有名なのが、『真・女神転生』(アトラス)の主人公の母親にまつわるエピソードでしょう。

 ある日、謎のメールから送られてきた悪魔召喚プログラムを手に入れた主人公は、「悪魔」という存在と対峙することになります。そして東京・吉祥寺で発生した女子高生殺人事件に巻き込まれ、平凡だった日常が失われていきます。

 なんとか危機を切り抜けて久しぶりに自宅に戻った主人公。しかし、温かく出迎えてくれた母親には違和感があり、とんでもないことを言い出します。

 「…おまえの母親はいただいた」「なあに悲しむことはない、すぐに会わせてやるよ。俺の腹のなかでな!」と。なんと、主人公の母親を食らい、その姿に化けていたのは悪魔だったのです。

 当たり前のように接していた母親がいつの間にか悪魔に食い殺され、入れ替わっていた現実。平穏な日常が不穏な非日常へと侵食されていく、まさに象徴的なシーンでした。

 このあと東京全体が崩壊し、水没するという衝撃展開が待っているのですが、その始まりともいえる冒頭のエピソードのインパクトは、すさまじいものがありました。

■予想もできなかった主人公誕生秘話

『真・女神転生II』(アトラス)ゲーム画面 (C)1994 ATLUS

 『真・女神転生II』(アトラス)のヒロインのひとりである、ヒロコにまつわるエピソードも忘れられません。彼女は主人公のパートナーキャラとして最後まで一緒に戦うことになりますが、実はとんでもない秘密が隠されていました。

 前作『真・女神転生』で起こった大破壊から数十年が経過。生き延びた人々は「TOKYOミレニアム」と呼ばれる巨大建造物に集まり、そこは大天使率いる「メシア教」が統治しています。その真の目的は、TOKYOミレニアムに神から遣わされた救世主を降臨させ、千年王国を築くことでした。

 しかし、いつまでたっても救世主が現れないことに業を煮やした大天使たちは、「メシア・プロジェクト」なる計画を始動。メシア(救世主)を人工的に作り出すことを目論んだのです。

 バイオ技術によって強化した受精卵を若くて優秀な女性の体内にいったん移し、その後取り出した受精卵をバイオ技術で急激に成長させてメシアを作り上げました。こうして生まれたメシアが本作の主人公であり、その受精卵を移植された相手がヒロインのヒロコだったのです。

 ヒロコの父親である目加田博士がこの真実を明かしたとき、ヒロコは「いったい、どういうことよ」と混乱していましたが、当時のプレイヤーである筆者はもっとパニック状態でした。「お母さんと一緒に冒険してるの?」「ヒロコをヒロインとして見るのはちょっとヤバいのでは……!?」など、エンディングまで引きずりました。

 実際のところヒロコは受精卵を一度移植され、その後取り出されただけなので出産自体はしていません。当然、主人公と彼女のあいだに血のつながりはないのですが、いろいろ複雑な気持ちにさせられたのが忘れられません。

ヒロコが探していた子どもの正体は、まさかの主人公だった…『真・女神転生II』(アトラス)ゲーム画面 (C)1994 ATLUS
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