映画『デスノート』続編ではミサが死亡…!?人気漫画「主人公以外が大活躍する」意外に知らないスピンオフ作品の画像
戸田恵梨香 (写真/ふたまん+)

 5月23日より、高橋一生さんの主演映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』が上映中だ。

 原作は、荒木飛呂彦氏原作の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する、漫画家・岸辺露伴を主人公にしたスピンオフ『岸辺露伴は動かない』。すでにNHKで実写ドラマ化もされており、今となっては『ジョジョ』を知らなくても『岸辺露伴』は知っているという人もいるかもしれない。

 今回、イタリアのヴェネチアでのオールロケが行われた『懺悔室』は、1997年に『週刊少年ジャンプ』で掲載された49ページの短編が原作。1999年発売のコミックス『死刑執行中脱獄進行中 荒木飛呂彦短編集』にも収録され、以降、『岸辺露伴』は2007年の『ジャンプSQ.』に掲載された第2作『六壁坂』を皮切りに、さまざまな媒体で発表されるシリーズ作品となった。

 『岸辺露伴』は大人気シリーズとなったが、実はこの『死刑執行中脱獄進行中 荒木飛呂彦短編集』には、同じく第4部のラスボス・吉良吉影を主人公にした『デッドマンズQ』という漫画も収録されている。現段階では映像化がされておらず、吉良の意外な姿を知らない読者も多いだろう。

 同作は、吉良吉影と思われる、成仏していない幽霊が主人公である。彼には記憶がなく、心の平穏を求めて殺し屋をしていた。そんな折に吉良がある依頼を受け、第4部の舞台であったS市杜王区を訪れて、そこで奇妙な目に遭うというのが本作のストーリーだ。

 本人に記憶がないことや顔つきや衣装が変わっていること、なぜかスタンドが使えないことなど、『ジョジョ』本編の設定とは違う部分があるが、彼の根幹にある「平穏に暮らしたい」という気持ちは一緒。吉良吉影のその後を知れる貴重な機会だ。

 このように、意外な姿が描かれた「主人公以外が大活躍する」人気漫画のスピンオフ作品は少なくない。

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