
食玩コーナーや玩具店、家電量販店でひときわ輝く、魅惑のミニチュアーー。その小さな世界に触れた瞬間、誰もが心躍るはず。精巧な再現性とニッチな企画で国内外に多くのファンを持つ『ぷちサンプルシリーズ』。企画開発から製造販売までを手掛ける玩具メーカー株式会社リーメントの営業本部・岡本真侑さんと開発本部・長尾百恵さんに、『ぷちサンプル』シリーズの楽しみ方について聞きました。
【第3回/全3回】
――これまでの『ぷちサンプル』シリーズがエントランスのショーケースにぎっしりと並んでいますが、社内にアーカイブがあるんでしょうか。
営業本部・岡本真侑さん(以下、岡本):保管している場所はあります。開発するときに過去商品のサイズ感や色味を参考にして自分の商品に落とし込んでいるので、過去商品がめちゃくちゃ入った棚があるんです。

――今テーブルに並べていただいていますが、1商品ずつ密閉容器に入っていたんですね。
岡本:そうですね。こんな感じで一応整理はされています。
開発本部・長尾百恵さん(以下、長尾):私は小学生のときから『ぷちサンプルシリーズ』をお小遣いでちょこちょこ集めていたファンなので、全然コンプリートできていなかったので、入社当初、アーカイブがキラキラと輝いたお宝に見えました。当時買えなかったものが全部揃っていたので。
――それは感動もひとしおでしょうね! 憧れの開発者はいますか?
長尾:一番初めにぷちサンプルを生み出した方です。『ぷちサンプルBOOK』(2005年刊行)に「生みの親」と書かれていて、私が入社したときにはすでにいらっしゃらなかったんです。
岡本:初期のものはリバイバルして今も売れる傾向にありますね。