鎌倉、仙台、北海道、静岡…「あのキャラが好きなのも納得」ご当地で食べたい!人気漫画に出てくる「実在の銘菓」たちの画像
『ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない』Blu-ray BOX2 (C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険DU製作委員会

 漫画を読んでいると様々なお菓子が登場する。ただ、たいていは実際には存在しないものや、実在するものをもじった商品であることが多い。

 しかし、中には作者が考案したものではなく、実在するものが登場することが稀にある。しかも、特定の地域でしか買えないお菓子まであるのだ。普段の日常生活ではなく、地方への出張や旅行の際に、そんなお菓子を偶然店頭で見かけたら、さぞかし驚くことだろう。そんな経験のある人もいるのではないだろうか。

 今回は、「ご当地」に行ったら必ずゲットしたくなる、漫画に登場する「実在の銘菓」を紹介したい。

■キャラが好きな「美味しそうなお菓子」

 もともと現地の人から愛されていたものの、漫画で取り上げられたことで一気に知名度を上げたのが、宮城県仙台市の老舗茶舗「お茶の井ヶ田 喜久水庵」で販売されている大福「喜久福」だ。

 これは芥見下々氏による漫画『呪術廻戦』に登場したお菓子。同作の序盤の舞台は宮城県仙台市だが、そこに訪れた五条悟がお土産に「喜久福」を購入する場面があったことから注目されるようになった。

 「喜久福」は、大福の中に生クリームと餡が入った優しい甘さが特徴で、抹茶生クリーム、ほうじ茶生クリーム、ずんだ生クリーム、生クリーム味があり、五条のおすすめは「ずんだ味」とのことだ。

 冷凍されたものを半解凍の状態で食べるのが美味しく、今では仙台の定番土産となっている。また「喜久水庵」では実際に『呪術廻戦』とのコラボ商品も販売された。

 こうした漫画に登場したご当地菓子は他にもあり、作品のファンなら思わず現地で手に取ってみたくなるものばかりだ。

 次に紹介するのは、荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する食欲を刺激する銘菓。日本が舞台となった第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場した、洋菓子店「鎌倉ニュージャーマン」の「かまくらカスター」だ。

 「かまくらカスター」はフワフワしたスポンジケーキの中にクリームが入っている洋菓子で、カスタード味が定番だが季節限定のいろいろな味が楽しめる。アニメでは「鎌倉ニュージャーマン」協力のもと、実物に忠実な作画で登場する。

 主人公・仗助の母である朋子が帰宅し、冷蔵庫を開けるとお気に入りの「かまくらカスター」が一口かじられた状態で入っている。「仗助のヤロー…すっげー行儀が悪いわッ! あたしの大好物の『鎌倉カスター』一口だけかじって冷蔵庫置いとくなんて……」と怒りながら、残りの「かまくらカスター」をかじると背後で敵スタンド・エニグマが朋子を狙っていた、というシーンだ。

 第4部は、荒木氏の出身地でもある宮城県仙台市がモデルとなった杜王町を舞台としたシリーズ。ということは朋子の「かまくらカスター」はお土産でもらったものなのかもしれない。なかなか手に入らない地方のお菓子を勝手に食べられたらキレるのにも納得である。

 なお、「かまくらカスター」は、吉田秋生氏の鎌倉を舞台にした漫画『海街diary』にも4姉妹の好物として登場。関東からアクセスしやすい鎌倉名物ということで、聖地巡礼ついでに購入しに向かうのもおすすめだ。

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