
“1000年に一人の美少女”と称されるほど、可愛く愛らしい魅力を持つ橋本環奈さん。現在放送中のドラマ『天久鷹央の推理カルテ』では、数々の事件と向き合い解決していく天才ドクターという難役に挑戦中だ。破天荒かつ自由奔放なキャラクターを見事に演じ、「原作そのまま!」と、SNSでも好評を博している。
そんな橋本さんは、シリアスからコメディまで幅広い役柄を演じ分けられる演技派女優として知られる。とりわけ実写化コメディ作品では、その美貌をかなぐり捨てた「変顔」を全力で披露し、見る者に強烈なインパクトを与えてきた。今回は、そんな橋本さんが見せた「変顔ベスト5」を筆者独自目線で紹介していきたい。
※本記事には各作品の内容を含みます
■第5位:白目がちで邪悪な笑みを…『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』
青柳碧人さんの同名小説を原作とした名作メルヘン・ミステリ『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』で、これまでのイメージを覆す新たな「赤ずきん像」を大胆に演じた橋本さん。
赤ずきんは、シンデレラ(新木優子さん)とともにカボチャの馬車で舞踏会を目指すが、その道中で思いがけず死体と遭遇。するとなんと赤ずきんは死体をその場で埋め、証拠隠滅を図りながら「よしよし、これでよし!」と満足げに呟き、「ヘッヘッヘッ…これで完全犯罪は成立する」と白目がちに口角を引き上げ“悪の笑み”を浮かべる。
童話のヒロインとは到底思えないその表情は、ネズミのポール(ムロツヨシさん)に「すげえ悪い顔になってまチュ」と、引き気味にツッコまれるほど。可愛さを逆手に取った、邪悪な変顔を披露していた。
■第4位:スキンヘッド×真顔の衝撃『ブラックナイトパレード』
中村光さん原作の異色ファンタジー・コメディ『ブラックナイトパレード』。本作で橋本さんが演じたのは、黒いサンタクロースの組織で働くツインテールのピンク髪の美少女・北条志乃(ほうじょうしの)。ハッキング専門部署「チムニー」のエースであり、普段は丁寧でクールな態度を崩さないキャラクターだ。
主人公・日野三春(吉沢亮さん)を「ようこそチムニーへ」と柔らかく迎えた直後、子どもたちの個人情報を抜き出す場面では一転、「最初の悪い子は〜?」と目をギラつかせ、ハイテンションでタイピング。それまでが愛らしさ満点だっただけに、そのギャップが恐ろしい変顔だ。
さらに本作では、原作ファンから注目を集めていた“志乃のスキンヘッド姿”もしっかり実写化された。志乃のトレードマークだったピンク髪は実はウィッグであり、外せばツルンと丸い坊主頭。しかし彼女はそのことをまったく気にする様子はない。スキンヘッドで真顔の橋本さんは、ある意味どんな変顔よりもインパクト大だった。
■第3位:大口のインパクト『斉木楠雄のΨ難』
麻生周一さん原作のギャグ漫画を実写化した『斉木楠雄のΨ難』では、橋本さんはPK学園のマドンナ・照橋心美(てるはしここみ)を演じた。その美貌で男子たちを「おっふ」と悶絶させる完璧ヒロインだが、その裏では自意識をこじらせたナルシストでもある。
主人公である超能力者・斉木楠雄(山﨑賢人さん)をお化け屋敷に誘い、“か弱い私”をアピールして虜にしようと目論む心美。しかし、終始真顔のまま動じない斉木の反応に驚愕し、「どうしてこんなに可愛らしい私を目の当たりにしてスンとしてられるの!?」と、ついに顔芸が炸裂する。
この場面で、橋本さんは白目を剥き、喉の奥まで見えるほど大口を披露する。筆者自身、美人女優が魅せるここまでの大口演技は初めて見た。もはや清々しさすら感じる変顔だ。
さらに、そこから“心美の心の声”とともにコロコロと変わる変顔のオンパレードも凄い。その横で真顔を貫くクールな楠雄との対比も見どころだ。