
2024年12月に公開された、『忍たま乱太郎』の新作劇場版アニメ『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』。興行収入30億円を突破し、あらためて人気の高さを見せつけた。
最新映画では忍者同士の本格的なバトル描写が盛りだくさんで躍動感溢れる戦闘シーンも見どころだったが、長く続いている本編でも「いったい誰が最強なのか?」という話題はファンの間で語り草となっている。
そこで凄まじい実力を秘めた『忍たま』の最強キャラは誰なのか、ギャグキャラと侮れない彼らの強さを深掘りしてみよう。
※本記事には作品の内容を含みます
■乱太郎らを支える、頼もしきベテラン忍者…山田伝蔵
『忍たま』のおもな舞台は、主人公・猪名寺乱太郎(いなでららんたろう)が通う「忍術学園」だ。学生たちはもちろん、彼らに忍術を指南する教師たちも個性的な面々が揃っている。
なかでも忍として凄まじいポテンシャルを秘めているのが、一年は組の実技担当教師・山田伝蔵(以下、山田先生)だろう。太い眉毛と細く尖った“ダリ髭”がトレードマークの山田先生は、乱太郎らのクラスの担当ということもあり、その出番は非常に多い。
山田先生は教師として厳しい姿勢も見せつつ、随所でコミカルな一面を見せるキャラクターだ。
そんな彼だが、実は元戦忍として活躍していた一流忍者で、忍者としての実力はもちろん、火縄銃や「印地打ち」と呼ばれる投石技術の達人としても有名だ。また、ここぞという戦いでは作戦を立てたりと、優れた策士としての一面も見受けられる。
忍者としての総合力、そしてなにより実戦の場で磨き上げてきた経験値こそが、山田先生の最大の武器だろう。長年、戦場を渡り歩いてきた彼だからこそ、より実戦的な技術を生徒たちに教えることができるのかもしれない。
■気さくでマイペースな作中屈指の最強候補…雑渡昆奈門
『忍たま』における最強議論が沸き起こるたび、必ずと言っていいほどその名前が挙がるのが、忍術学園とは敵対関係にあるタソガレドキ城の忍軍の長・雑渡昆奈門(ざっとこんなもん)だ。
忍装束に加え、全身に包帯を巻きつけた姿が特徴的で、隙間から見えている右目以外、その容姿は謎に包まれている。その異質な見た目の反面、性格はマイペース。気さくな口調で話したり、思いがけずノリのいい姿を見せたりと、奇妙な魅力にあふれたキャラクターだ。
そんな雑渡は、忍としての実力は間違いなく作中でも最強格である。大柄でなおかつ素早さもあり、隙を見せない。忍術学園の上級生程度ならばまるで相手にならず、卓越した武器捌きと体術でたやすく制圧してしまうほどだった。
その上、隠密能力もほかの忍者とは別格で、学園のあらゆる侵入者を探知できる小松田秀作ですら、彼が侵入したことに気付くことはできなかった。
しかも恐ろしいことに、彼は全身に負った火傷の後遺症を抱えながら、なお忍軍の長として一線で活躍し続けているのである。全盛期はどれほど凄まじい実力だったのだろうか……まさに怪物級の能力を秘めた最強候補キャラクターである。