複製体と対峙、地獄の業火出現や人を殺す魔法の連発…アニメ『葬送のフリーレン何度でも観たい超美麗“ド迫力バトル”の画像
アニメ『葬送のフリーレン』(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会

 長生きのエルフ・フリーレンとその弟子たちの旅を描く、アニメ『葬送のフリーレン』。本作では、主人公であるフリーレンの回想や、道中で出会った人とのやりとり、旅の主目的である北を目指すことなどを通して、さまざまなドラマが展開される。

 本作はそうした日常に主軸を置いているので、一般的なバトルアニメほど戦闘描写は多くない。しかし、時にはバトルシーンがしっかり描かれることもあり、そこではフリーレンらがド迫力の「魔法」を披露してくれる。

 今回はその中から、特に印象的だった「ド迫力の魔法バトルシーン」を振り返っていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます 

■ド迫力のラスボスバトル!?フリーレンの複製体との戦い

 アニメ『葬送のフリーレン』1期のラスボスともいえるのが、フリーレンの複製体だ。

 フリーレンは魔王を討伐した勇者パーティーの一員であり、人類の魔法の開祖・大魔法使いフランメの直接の弟子。最強の魔法使いの1人でもある彼女を精密にコピーした複製体は、ラスボスにふさわしい実力を誇る。

 一級魔法使い試験の第二次試験で受験者たちが対峙するのだが、気の毒としか言いようがない。受験者たちもそれぞれ高い実力を誇るとはいえ、まさに「無理ゲー」だ。事前に彼らが緻密な作戦を練る場面が描かれているのも、複製体の規格外の強さのあらわれだろう。

 そんな複製体とフリーレン本人が繰り広げるバトルは作中屈指のド派手さで、「破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム)」や「地獄の業火を出す魔法(ヴォルザンベル)」など、大規模な魔法の撃ちあいが行われる。

 炸裂する紫の雷、燃え上がる真っ赤な炎と、美麗なエフェクトが画面を埋め尽くすさまはまさに圧巻。あまりに激しい応酬に、床はえぐれて壁は剥がれ落ち、辺りに甚大な被害がもたらされているのも印象的だった。

 それぞれが必殺技のような魔法が次々繰り出されるバトルは大迫力で、ついていくのがやっとに思えるほどだ。最強の魔法使いフリーレンとその複製体だからこそ実現できた、まさに「夢の対決」といえるだろう。

■アニメ初の本格バトル!リュグナー、リーニエとの戦い

 フリーレンと同じくらい、フェルンとシュタルクの戦闘シーンも見逃せない。中でもリュグナー、リーニエとの戦いは、作中でも屈指の名戦闘シーンだ。

 フリーレンが魔王直属の「七崩賢」の一員・断頭台のアウラと戦っている時、フェルンとシュタルクは、それぞれアウラの配下であるリュグナー、リーニエと戦うことになった。彼らとフリーレンは離れた場所にいて、それぞれのバトルは完全に別物として繰り広げられる。

 また、本格的な長尺のバトルシーンはこれが作中で初めてだったので、リアルタイムで視聴していた人は度肝を抜かれたことだろう。

 リュグナーが「血を操る魔法(バルテーリエ)」で広範囲かつ高威力の攻撃を叩き込んでくるのに対し、フェルンは「速さ」や手数の多さを活かして対等に渡り合っていく。両者ともに空を駆け巡りながら魔法を放っており、そのスピード感あふれる戦いには思わず見とれてしまう。魔法の派手さはもちろんだが、たなびく髪や着地の際の身体表現など、細かな動きのなめらかさからも目が離せない。

 一方、戦士のシュタルクと、シュタルクの師匠・アイゼンの動きを模倣したリーニエが繰り広げる肉弾戦も、見ごたえたっぷりだ。魔法と比べると華やかさには欠けるが、それだけに跳躍や振りかぶり、回避といったひとつひとつの動作が光る。背後で繰り広げられているフェルンとリュグナーの戦いにより飛び散る火花が、まるで花火のように場面を彩っていて、それもまた美しかった。

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