■戦隊レッド同士、お互いの印象は…?

それぞれキャラクターが全く違う「レッド」役だが、二人それぞれのキャラクターも異なるのだろうか。

酒井:だいぶ違うよね?

井内:酒井さんはすごくしっかりしている感じです。僕は……(苦笑)。

酒井:いや、でも井内くんは、意外と饒舌に喋るんだなと思いました。こういう取材でもしっかり喋るよね。

井内:それは、この1年間で培われたんだと思います。だって、バトンタッチ企画の時は全然話せなくてビックリされていましたし(笑)。

酒井:そう言われると確かに変化したかも(笑)。でも、変わらないのは、井内くんの純粋なところ。バトンタッチ企画の頃から、そこの印象は全く変わってないですね。

井内:酒井さんは、現場での過ごし方が大人だな、落ち着きがあるなという印象です。よくこういう取材で酒井さんは「人見知りです」とおっしゃるんですけど、すごく接しやすくて、喋りやすいなと思いましたし、人見知りと感じないです。でも逆に、撮影で集中したい雰囲気のときはそれを察して一人にしてくださったり。すごく周りを見て、一緒に合わせてくれる方だなという印象です。

酒井:そこはまぁ。

井内:急にドヤ顔するじゃないですか(笑)。

酒井:してないって!(笑)

井内悠陽(左)と酒井大成  撮影/イシワタフミアキ

ちなみに、長期間一つの役を演じたことで、役柄に自身の性格や行動が似てくる、という面はあったのだろうか。

酒井:僕はどうだろう。最初からギラに近い部分はあったと思うので、役に引っ張られたというよりは、持っているものが近かったと思います。

井内:僕は逆に、自分の性格とはかけ離れているキャラクターなので、役は役、自分は自分と割り切っていました。大也と僕の共通点があまりなかったので、最初は探りながらでしたが、何か月か経ってある程度こういう感じで行こう、というのがわかってきたぐらいからは、もっと楽しくなっていきました。

最後に、Vシネクスト『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』の見どころを二人に聞いた。

井内:この作品は撮影に入る前から、『キングオージャー』のキャラクターと『ブンブンジャー』のメンバーが絡むのがとても楽しみで、台本を読む前から「ここのペア、面白そう」とか「こことここのペアになりそう」と考えてワクワクしていました。僕は赤と赤、ギラとのペアですけど、キャラクターの違う二人の組み合わせだからこそ生まれる世界は、間違いなく見どころだと思います。

酒井:僕たち『キングオージャー』が非現実的な世界観なので、そこに『ブンブンジャー』の日常寄りの世界観がどう融合して、どう交わっていくのか。そこはぜひ楽しみにしてほしいなと思います。あとは同時変身も『VS』ならではの迫力あるシーンになっているので、注目してください。

 

「レッド」を演じ始めた頃は苦心したという「締め」のコメントも見事にこなす二人。「あんまり変わらないですよ」と笑ってみせる二人だが、コメントの一つ一つからは作品の真ん中に立つことで得る強さも見せてくれた。

 

【プロフィール】
井内悠陽(いうち・はるひ)
2004年7月12日生まれ、京都府出身。2024年、『爆上戦隊ブンブンジャー』、ブンレッド/範道大也役でドラマデビューにして初主演。若手俳優ユニット『WAVE』に所属し、WAVE主演ドラマ『犬系男子』には柴悠陽役として出演した。

酒井大成(さかい・たいせい)
1998年4月1日生まれ、福岡県出身。2023年、『王様戦隊キングオージャー』ギラ・ハスティー/クワガタオージャー役で初主演。2025年1月~3月放送の『119エマージェンシーコール』(フジテレビ系)に上杉昴役で出演した。

 

【作品概要】
Vシネクスト『爆上戦隊ブンブンジャーVSキングオージャー』
2025年5月1日より期間限定上映
2025年10月29日Blu-ray&DVD発売
原作:八手三郎 脚本:冨岡淳広
監督:加藤弘之
配給・発売・販売:東映ビデオ株式会社
キャスト:井内悠陽、葉山侑樹、鈴木美羽、齋藤璃佑ほか
声の出演:稲田徹、谷山紀章関智一花江夏樹諏訪部順一水樹奈々諸星すみれ松本梨香

公式サイト:https://www.toei-video.co.jp/vcinext-boonboomking/
公式X:@BoonBoom_toei
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