■ライブ会場さながらの臨場感
さて、『ヒプマイ』映画を見て驚いたのが、映画館の観客が手にしているのがペンライトではなく指にはめるリングライトであることだ。映画の中に映し出される観客の姿も、ペンライトではなくリングライトをしている。どうやらライブを扱うコンテンツでは今やペンライトよりもこちらがメジャーのようで、まさにライブ会場にいるような熱気があった。
映画上映後には「CtrlMovie」にて今回の勝敗と、自分が何%の映像を補完したかのリザルト画面も表示される。今回、1回目の筆者が見られた展開は28%。一度の映画では被りがなければ3分の1程度の映像が見られたということになる。
この映画ではFirst Battleで2×3パターン、Second Battleで6パターン(全部で48パターン!)、Final Battleでは7パターンのエンディングがあるのでなかなかコンプリートは難しそうだが、「渋谷」の映画館ではシブヤ・ディビジョンが勝ち、「新宿」ではシンジュク・ディビジョンが勝ち、「池袋」ではイケブクロ・ディビジョンが勝ち……と大都市ではある程度結果が予測できるのがポイント。今回は東京の映画館に足を運んだが、それぞれの地方でファンの応援が盛り上がりを見せているようだ。
各劇場での投票結果は公式ホームページで公開されているため、絶対に見たいディビジョンがある人はサイトをチェックしてほしい。5月17日からの上映館拡大によって勝敗にどう影響があるかも気になるところだ。
まるで現地でライブを見たかのようなワクワクと満足感、投票によるドキドキ感もあった100分強。失礼ながら『ヒプマイ』がこんなに熱狂するコンテンツだったとは、と感動しながら帰路についた。
前代未聞の「インタラクティブ映画」。詳しくない人でも臨場感たっぷりに楽しめる映画と言えるだろう。


