
2025年4月8日から放送開始されたガンダムシリーズのテレビアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(日本テレビ系)。その第3話「クランバトルのマチュ」が4月22日に放送された。
※本記事には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』第3話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。
その第3話には、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』や劇場版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』などにも登場した人物「カムラン・ブルーム」が登場。初代ガンダムではサイド6の監察官だったカムランは、『ジークアクス』ではサイド6の大統領補佐官になっていた。同じく初代ガンダムに登場した「シャリア・ブル」との会話シーンが描かれ、往年のガンダムファンにとってうれしい展開だったのではないだろうか。
そして「一年戦争」でジオン軍が勝利するという衝撃のIF展開が描かれている同作。ほかにも第3話には、ガンダム好きとしては気になる細かい描写が存在した。
それは、主人公の「マチュ」がスマートフォンで「ガンダム」のことを検索するシーン。『ジークアクス』版ウィキペディアともいえる「Fooly pedia」に「RX-78ガンダム」のページがあり、一瞬しか映らなかったがそこには興味深い内容が書かれていた。
■機密じゃない!? 意外と公に明かされていた事実
まず目を引いたのはFoolypediaの「RX-78ガンダム」の項目には、「ガンダムはジオン公国軍のモビルスーツであるという認識が一般的であるが、元は地球連邦軍が開発したモビルスーツである」と書かれていた点だ。
製造者の欄にも「地球連邦軍戦略設計局」とあり、途中から「ジオン突撃機動軍グラナダ海軍工廠研究所」に変わっていた。つまり地球連邦軍によって開発された機体ながら、その後ジオン公国軍により鹵獲・運用されたことが公の事実として明かされている。
一年戦争の勝者となったジオン公国軍の立場からすれば、このあたりの真実は隠蔽し、プロパガンダに利用されてもおかしくなさそうだが、比較的正しいと思われる情報が開示されているのは少々意外だ。
ちなみにガンダムの設計者の欄に「テム・レイ」などの名前はなく、「不明」となっていた。その理由は「鹵獲時に設計データがほぼ失われたため」と記載があったが、V作戦の関係者をジオンが本当に把握していないのか、それとも意図的に隠したのかは定かではない。
とはいえシャアが乗った「赤いガンダム」については情報サイトで扱われるほどの活躍だったのは間違いなく、その機体を設計した重要人物をジオン側が見過ごすとも思えないのだが……。
Foolypediaのガンダムの項には、ほかにも気になる部分があった。「機体そのものも戦争末期に消息を絶ったため、機体情報に不明な点が多い」との記載があるが、2話では「ガンダムのリバースエンジニアリングによる量産計画が決済された」という会話があった。
ガンダムの情報をもとにした量産化計画について、Foolypediaに情報は書かれておらず、このあたりはジオン側が秘匿した機密情報ということなのだろうか。