■まるで着せ替え人形のような可愛らしさにうっとりする映画『快盗ルビイ』
最後は、１９８８年１１月より公開されたコメディ映画『快盗ルビイ』。本作で小泉さんは、加藤留美（通称・ルビイ）という女泥棒を演じている。
物語は盗みを続けるルビイが、真田広之さん演じる真面目なサラリーマンの林徹を泥棒の相棒に巻き込み、盗みを通してドタバタを巻き起こしていくストーリーだ。
ルビイはとにかく可愛く小悪魔チックな性格をしており、真面目な徹はルビイとかかわるうちにメロメロになっていってしまう。相手にゆっくり顔を近づけ、まっすぐな瞳で見つめ、甘い声でお願いごとを囁く……小泉さんの顔立ちでそんなことをされたら、徹のみならず多くの人は恋に落ちてしまうだろう。
本作での小泉さんは、怪盗という役柄もあってシチュエーションごとに衣装が変わっている。真っ黒いドレスに身を包んだり、ＯＬ風の姿になったり、ポニーテールにジーンズというラフな姿もあったりと、見どころ満載だ。どのようなファッションでも完璧に着こなしてしまう小泉さんは、まるで着せ替え人形のように愛らしくうっとりしてしまう。
本作の同名主題歌も小泉さんが歌ってヒットチャートを賑わした。歌番組での小泉さんはアイドルらしい華やかな衣装で登場し、しっとりとのびやかに歌っていたのが印象的だった。
「キョンキョン」と呼ばれていたアイドル時代の小泉さんは、実に多くの映画やドラマに出演しており、強烈な印象を残していた。はつらつとしたキュートな笑顔は当時のアイドルたちの中でも抜群な存在感があり、「キョンキョンのようになりたい！」と憧れた女性は数知れない。
そんな小泉さんは『続・続・最後から二番目の恋』をはじめ、これからも多くの活躍を見せてくれるだろう。若かりし頃とはまた違った魅力を放つ現在の姿から、ますます目が離せない。
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