■「マチュ」の潜在能力はいまだ隠されている?

 続いて、パイロットのマチュのステータスを見ていこう。性能面で特筆すべきは、やはり格闘値635(※LV90時)という数値の高さである(同LVのシュウジ・イトウの格闘値は477)。

 今回配布されたジークアクスが格闘武器しか備えていないため、バランス面を考慮して高い数値になっているのかもしれないが、第1話でMSの操縦は未経験ながら軍警ザク2機を格闘戦で戦闘不能にした実績を踏まえると、納得の数値でもある。

 さらに意外に感じたのは、マチュは射撃値に関しても悪くない数値(射撃値494)になっている点だ。同じアニメ『ジークアクス』に登場するシュウジの射撃値は478なので、もともとMSの操縦経験があるシュウジよりもマチュの射撃値のほうが高いのである。

 ちなみにシュウジは、マチュよりも覚醒値、守備値、反応値の数値が高く設定されている。

シュウジのステータス 『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』(バンダイナムコエンターテインメント)ゲーム画像

 いまだアニメ劇中でマチュが射撃センスを披露した場面はないが、やはり相応のポテンシャルを秘めているということなのだろうか。

 ほかにもマチュのステータスを見ていて興味深い部分があった。彼女のアビリティの欄には「ニュータイプ」のアビリティが存在しない点である。

 アムロやシャアなど、おなじみのニュータイプキャラには「ニュータイプ」というアビリティが備わっているが、マチュのアビリティ欄にはそれらしい表記がないのだ。

 アニメ第1話でマチュがオメガ・サイコミュを起動できたこと、ニュータイプ特有の閃きのような描写があったこと、謎の感応波をキャッチしていたことなどから、マチュがニュータイプなのはほぼ確実と思われる。現状『ジージェネ』に実装されたマチュにそのアビリティが記されていないのは、どんな理由があるのだろうか。

 また、それにもかかわらず、マチュの覚醒値の数値が高い点におもしろさを感じる。覚醒値とは、ファンネルやビットなどのいわゆるサイコミュ兵器(覚醒武器)の威力に影響する数値だ。

 ニュータイプと明確に言及されていないにも関わらず、高い覚醒値を備えていることで、暗にニュータイプであることを示唆しているようにも見え、なんとも粋な演出にも思えてくる。

 ちなみに余談ではあるが、スカウトで入手可能なSR「アムロ」のステータスと、SSR「マチュ」のステータスを比較してみると、単純にレアリティが一段階低く、上限LVが10も低いにもかかわらず、アムロのほうが覚醒値が高い。ガンダム界「最強パイロット」としての貫禄と威厳を、ステータス面からも見せつけているかのようである。

首を落とすのではなく、頭部への直接攻撃が第1話の戦闘シーンそのもの 『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』(バンダイナムコエンターテインメント)ゲーム画像

 

 このようにスマホ用アプリ『SDガンダム ジージェネレーション エターナル』に現時点で登場したMS「ジークアクス」やパイロットの「マチュ」は、あくまで「アニメ第1話の時点」という印象を強く受けた。

 とはいえアビリティに「ニュータイプ」の表記がなかった点や、彼女のパイロットとしての能力が高いといった設定は、今後のアニメ展開にも関係がありそうで興味深い。

 今後のアップデートで、新たな「マチュ」が実装される可能性も十分考えられるので、そのとき彼女のステータスはどのように変動するのか、アニメの進展とあわせて注目していきたい。

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