■ギャグにホラーに多彩だった『ちゃお』連載陣
アニメ化もされた『Ｄｒ.リンにきいてみて！』の、あらいきよこ氏が１９９２年から１９９５年まで連載していたのが『アリスにおまかせ！』だ。
主人公の二階堂アリスが不思議な水晶を拾ったことをきっかけに、予知夢を見るところから物語が始まり、その後アンティークドールのキャサリンにつきまとわれ、命を狙われてしまうという同作。
コミックス版の作品紹介では「占いコメディー」というジャンルだったが、文庫版では「マジカルホラー」と紹介されるほど、当時の『ちゃお』連載陣の中では異色の存在だった。こんなに怖いキャサリンなのに、その悲しい過去が明らかになっていく。読者の同情心を誘う展開も魅力的だった。
このほかにも、ギャグ作品では１９９４年から２０００年までの長期連載となった笹木竹丸氏の『ヘリタコぷーちゃん』や、１９９２年から１９９５年まで連載されたおのえりん氏による『みい子で〜す！』など、この時期の『ちゃお』も他誌に負けずの名作揃い。ちなみに『みい子で〜す！』は１９９５年からは『こっちむいて！みい子』のタイトルで現在も連載中だ。
懐かしい『ちゃお』の漫画に想いを馳せて当時を思い出すと、ワクワクした心が蘇ってくる。
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