■見た目がもう怖い「くろバラじょおう」
「くろバラじょおう」は見た目の時点でトップクラスの怖さを誇る。巨大なバラの形をした魔女のような姿で、眼光がどのキャラよりも鋭い。声や口調も魔女らしく、かなり不気味だ……。姿を見ただけで子どもたちが恐怖するのは想像に難くない。
くろバラじょおうは普段は水晶の中に閉じ込められているが、それを割ってしまうと現れる。封印が解かれた後は、思うがままに破壊を繰り返し、全てのものを黒くしてしまう……。巨大なツルをまるで手足のように動かして、狙った獲物を次々と捕らえていった。
ツルの数はかなり多く、地面から次々と飛び出してくるので逃れるのが難しい。パン工場もこれによって崩壊寸前となっていたから、相当の破壊力の持ち主である。近づくことが困難な上に、捕まったら終わり……倒すのがかなり難しそうな敵キャラだ。
■キャラを次々と石化させた「かせきのまおう」
「かせきのまおう」もかなり怖くて強い。壺に封印されている魔王で、ばいきんまんによって復活させられてしまう。
巨大な石像のような姿をしており、まるで大魔神のようだ。目が吊り上がっている上に真っ黒なので、それが怖さを引き立てている。もちろん、能力もその姿のインパクトに負けていない。
吐き出す息であらゆるものを石化させることができ、アンパンマンやジャムおじさんを含めた多くのキャラが石化させられてしまった。主要キャラが次々と石化していくさまは、子どもからすると恐怖でしかないはずだ。
しかも恐竜の化石を召喚して使役する能力まで持っているので、世界を壊滅させることもできそうだ。そこからも魔王と呼ぶにふさわしいキャラといえるだろう。
■あらゆるものを凍らせる「こおりのじょおう」
最後は「こおりのじょおう」だ。くろバラじょおうと同じく女性の敵キャラで、こおりのじょおうというだけあり、吐き出す吐息であらゆるものを凍りつかせる能力を持っている。そして、氷漬けにした者をコレクションしているというから恐ろしい……。
劇場版『妖精リンリンのひみつ』では、SLマン、どんぶりまんトリオたちが氷漬けにされていた。他にも「ゆきおおかみ」を生み出したり、杖を使って瞬間移動したりといったかなり強い能力も持っている。
女王や魔王がたくさん登場する中、このこおりのじょおうの能力はかなり強いと思う。もし、他の敵キャラとぶつかったとしたら、凍結させる吐息には苦戦しそうだ。吐息で石化させるかせきのまおうと良い勝負をしそうな気がする……。
『それいけ!アンパンマン』には、子どもはもちろん大人でも怖さを感じるような、闇を感じさせる敵キャラも登場する。そんな怖い敵キャラが存在するからこそ、立ち向かう勇気や仲間と協力することの大切さを知るのにもつながるのではないだろうか。