■一途&真っ直ぐ=最強?『SLAM DUNK』桜木花道
続いては、スポーツ漫画の金字塔『SLAM DUNK』から桜木花道を見ていきたい。桜木といえば、高校1年で身長188センチという恵まれた体格で、他者とは一線を画す運動能力の持ち主である。試合では、幾多のチャンスを繋いでチームを勝利へと導いていた。
そんな個性を持ちながらも、桜木は中学3年間で50人から振られる不名誉な記録を持つほどモテない。一般的に学生はスポーツ万能な男子がモテるが、桜木に完してはバスケを始めても特にモテ出す描写はない。
だが、彼は間違いなく魅力的である。“好きな娘と一緒に登下校することが夢”というくらい恋愛観がピュアなうえ、一目ぼれした赤木晴子にひたむきにアプローチを繰り返すほど一途な男なのだ。晴子への気配りや接し方からわかるが、女性からすると、桜木のように一途で好きな人をお姫様のように扱う男性は、かなり好印象なのではないだろうか。
にも関わらずなぜモテないかを考えると、やはり「ヤンキーだから」というのが一番の理由だろう。外見はいいが、目つきの鋭い巨体の赤髪は確かに怖い。もう一つ、桜木が真面目なタイプを好むのもポイントだ。真面目女子から見たら、桜木軍団及び桜木本人はあまり近づきたくないタイプである。とはいえ、晴子のように彼の性格を知っていれば惹かれる可能性は大いにあるはずだ。
■毛深くて粘着質だけどハイスぺ『銀魂』近藤勲
『銀魂』に登場する近藤勲も、忘れられない非モテキャラの一人だ。近藤は、真選組を取りまとめる局長というハイスペックな人物で、現代でいえばかなりの高給取りである。
身体能力が高く剣術の腕前はトップクラス、さらには統率力もあり、くせの強い真選組隊員から慕われている点も魅力の一つだろう。シリアス回で時折描かれる近藤の器の大きさと漢気にはグッとくるものがある。
だが、そんな魅力を台無しにしているのが度を越えた彼の行動だ。ことあるごとに全裸になったり“ケツ毛”がすごかったりするのはまだいいとして、志村妙への一方的すぎる愛情表現は周囲が引くほどである。愛の狩人を自称する本人は、「人より恋愛の仕方が不器用でしつこくて陰湿なだけ」と言っていたが、常識的な範囲を大きく逸脱した執着心だ。
さらに言えば、キャバ嬢であるお妙の「ケツ毛ごと愛します」という言葉で、客と店員という関係を超えて本気になる思考も危うい。しかしながら、いくらお妙から酷い扱いを受けても一切諦めない一途さと愛する人への優しさは魅力的だ。
愛情深くて経済力も地位もあって、根っこの性格がいいというできた人物である近藤は、これら欠点にさえ目をつぶれれば、ほぼ完ぺきなモテ男性である。
今回紹介した彼らは、“モテない”と言われながらもみな性格がよく魅力に溢れている。現実世界に彼らのような人がいたら、次々と異性から好意を持たれることだろう。