■ボイスチェンジャーを使ってはいるが…ラムが劇場版で登場
2016年公開の劇場版『名探偵コナン 純黒の悪夢』では、黒の組織No.2、ラムの“声”が劇場版で初めて明かされる場面があった。
ラムは組織内でジンを凌ぐ実力者であると噂される、赤井秀一からもジン以上の大物と評されるほどの存在。組織の中でも別格の影響力を持ち、コナンたちが追う最重要人物の一人だが、組織のほとんどのメンバーが“会ったことすらない”というほど謎に包まれているキャラでもある。
『純黒の悪夢』では、黒の組織のスパイが機密情報を持ち出そうとするが、逃走中に事故に遭い記憶を失う。コナンたちは倒れた女性を水族館で発見し、記憶回復を手助けする。しかし彼女の正体は、黒の組織の一員「キュラソー」だった。彼女はラムの命令で組織内のスパイをあぶり出すために動いていたのだ。
そして、この回想シーンの中で、ラムのシルエットと、ボイスチェンジャー越しではあるが声が登場する。それまでは名前のみしか明かされていなかったラムが、原作で変装して登場するコミックス92巻(2017年4月発売)よりも早くにあらわれたのだ。劇場に足を運んだファンを驚かせる“先出し情報”となった。
今回紹介したように、劇場版『名探偵コナン』シリーズでは、原作よりも先に重要な事実が明かされることがある。
最新作『名探偵コナン 隻眼の残像』では、大和警部の隻眼の理由が明かされる可能性がある。また、久々にスポットが当たる毛利小五郎についても、新たな事実が明らかになるかもしれない。今回も原作よりも早い“先出し情報”があるのか、ファンとしては誰よりも早く映画館に駆けつけたいところだろう。