
『ドラゴンボール』のゲームで遊びたい! そう思ってもさすがの人気作品、これまでに多くのタイトルがラインナップされ、近年でもほぼ毎年新作(移植やリメイクを含む)がリリースされています。
そんな中、2024年10月10日には、シリーズ最新作『ドラゴンボール Sparking! ZERO』(バンダイナムコエンターテインメント)が発売されました。プレイステーション5やXbox SeriesX|S、Steamで展開された本作は、世界累計での販売本数が500万本を突破。これは『ドラゴンボール』のゲームシリーズでは最速とのことで、それだけ高い支持を受けていることが分かります。
数ある『ドラゴンボール』ゲームの中で、本作がこれだけ人気を集めているのはなぜなのか。実際にプレイした感想も交えつつ、『ドラゴンボール Sparking! ZERO』というゲームがどんな作品なのかを振り返っていきます。
■アニメの世界に入り込み、バトルシーンを“体感”できる
これまでRPGからカードゲームまで、さまざまなジャンルで展開されてきた『ドラゴンボール』のゲームですが、この『ドラゴンボール Sparking! ZERO』は3D対戦アクションです。
『ドラゴンボール』の対戦アクションは現行機向けにも複数発売されています。ただ、本作が飛び抜けている点は、アニメさながらの、スピーディーかつダイナミックなバトル映像でしょう。
3D空間をハイスピードで、360度自由に飛び回って戦います。実際に遊ぶと、まるで瞬間移動で背後に回り込まれるような展開の速さに、慣れるまでついていけないかも。それくらい、まさにアニメ版のテンポ感を堪能できます。『ふたまん+』のある編集者は、実際にプレイして「アニメそのまんま」だと思ったそうです。
アニメのような映像が見られるというより、アニメの世界に入り込み、あのバトルシーンに近い“体験”ができるという感じでしょうか。気をためる操作をすると、リアルタイムで周囲に風が巻き起こるのが、すっごくそれっぽいんですよね!
ちなみに、筆者は「漫画のバトルシーンでの大胆な構図を、立体的に動かしたらこんな風になるのかも」とも感じました。
■もし悟空が死なずにラディッツに勝っていたら? IFの物語も楽しめる
『ドラゴンボール Sparking! ZERO』では、オンラインでもローカルでもふたりで対戦できますし、主要キャラの視点で物語を追体験するひとり用のモード「エピソードバトル」も用意されています。
アニメの世界を楽しむという点では、このエピソードバトルもはずせません。名場面を同じシチュエーションで再現したいプレイヤーのチャレンジを、凝ったキャラクター描写や演出でアシストしてくれます。
さらに、条件次第でIFのストーリーを体験できるという仕掛けも。たとえば、ラディッツに悟飯が連れ去られた際、ピッコロと協力せずに悟空ひとりで助けに向かうという、原作にはない行動が選択可能。ラディッツに勝てば、ゲームオリジナルの物語に進むことができます。
こうしたIF展開には興味のあるファンも多いと思うのですが、条件を達成するには強敵を撃破する必要があるなど、かなり難しい! 原作同様、厳しい修行が必要ってことでしょうか!?