■第1作で描かれるのは誰との戦い?
『無限城編』では無惨に最も近い存在である上弦の鬼3名とのバトルが大きな目玉のひとつ。それに加えて、ある隊士と因縁のある鬼の登場も見逃せない。
原作漫画ではそれぞれの戦いが同時多発的に描かれ、まず蟲柱・胡蝶しのぶがある鬼と遭遇するが、映画という見せ方の都合上、大胆に作品の構成を変える可能性もなくはないだろう。例えば、一作ごとに1つの戦いに決着がつくということもありそうだ。となると、まず戦いが描かれそうなのは、上弦の参・猗窩座との戦いだろうか。
全世界が熱狂した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』での、炎柱・煉獄杏寿郎の因縁の相手に、炭治郎はどう対峙するのか。『無限列車編』では炭治郎では全く歯が立たなかった猗窩座。彼と戦う場面での、炭治郎自身の成長がどう描かれるかも注目だ。
もともと『鬼滅の刃』はアニメ1期で人気に大きく火がつき、原作コミックスが注目された作品。アニメ1期である『竈門炭治郎 立志編』の19話「ヒノカミ」で見せた、下弦の伍・累との怒涛のアクションシーンをきっかけに、作品の人気と注目度が急上昇したことをリアルタイムで感じたファンは多いのではないだろうか。
やはり、スピーディかつ迫力あるアクションシーンで刃を交える様子は、アニメ『鬼滅の刃』の見どころのひとつ。特に猗窩座が血鬼術 「破壊殺」を使う際に、足元に現れる雪の結晶を模した羅針の美しさと、そこから繰り出される技の数々は劇場でも映えそうだ。
また『鬼滅の刃』では鬼サイドの過去や事情にスポットが当てられる。『無限列車編』ではすさまじいまでの強さを見せた猗窩座の内面部分にも注目したい。残酷な道を選んでしまった上弦の鬼たちの過去がどう描かれるのか、観客の感情が大きく揺さぶられるシーンにも期待大だ。
アニメオリジナル要素もふんだんに盛り込まれた『柱稽古編』で描かれたオリジナル展開が、伏線としてどのように活かされるのかも見どころ。細かい部分まで確認するため、一度ならず数度劇場に足を運ぶファンも増えるのではないだろうか。
とにかく、ついに鬼舞辻無惨の近くまでたどり着いた鬼殺隊士たち。スクリーンで彼らの戦いを見られるのがいつになるのか、新情報発表に大きな注目が集まっている。