
すでに三部作での公開となることが発表されている、吾峠呼世晴氏による漫画を原作としたアニメ『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』。映画に先駆けて、3月1日にアニプレックス公式YouTubeチャンネルにて特別番組『隊士結集会』を配信することが発表され、大きな注目を集めている。
キャスト登場による企画などさまざまな演目が期待されるが、目玉はなんといっても19時より発表される『無限城編』の新情報についての特別演目だ。これまで2025年公開という情報はあったものの、詳細が伏せられていた映画公開日がついに発表されるという。
となれば、ファンとしては新規映像などの他の新情報があわせて発表されることもつい期待してしまうものだ。
『無限城編』は、テレビ放送された4期『柱稽古編』の続きを描くエピソード。これまでさまざまな鬼と戦ってきた『鬼滅の刃』の最終章の始まりで、物語の根幹にまつわる重要な展開のオンパレードだ。
そもそも、三部作となる劇場版の一作目ではどこまで描かれるのかなど気になるポイントがたくさんある。今回は『隊士結集会』に先駆けて『無限城編』に期待したいことを挙げてみたい。
※本記事は作品の内容を含みます
■スクリーンに映し出される無限城での戦い
2024年5月から放送されていたアニメ『柱稽古編』の最終話では、産屋敷邸が爆発し、鬼殺隊士たちが無限城に取り込まれるところまでが描かれた。この回では、産屋敷邸が当主・産屋敷耀哉自らの手によって爆発されるシーンのディティールが大きな話題に。スローモーションで描かれたフルCGの映像は「実写では」という声も上がるほどで、すでに原作を読んで展開を知っているファンですら爆発の規模の大きさに驚いた様子だった。こうなれば、劇場版の作画にも期待しないはずがない。
中でも特に期待が集まるのは、無限城のディテールだろう。無限城についてはコミックス16巻で主人公の竈門炭治郎が「何だここは…!! 上下左右めちゃくちゃだ」と叫ぶほど、複雑な構造の城。穴が開いたり急に壁が現れたりと、まるで生き物のような動きをする予測不可能なフィールドが戦いの場となる。
2024年12月に千葉・幕張メッセで開催された「ジャンプフェスタ」ではアニプレックスとソニー・ミュージックブースにて無限城の一部が再現され、実際に入ることができた。これだけでも作品の雰囲気を感じ取るには十分で、3人の上弦の鬼と思われるシルエットや無限城の途方のない不思議な構造を体感することができ、連日長蛇の列を作っていた。