「子猫ちゃんたちといっしょに作り上げてきたものこそが『ヒプノシスマイク』だなと思う」

木島:ただ、どの作品においても、僕がもっとも面白いと感じているのは、キャラクター同士の熱いぶつかりあい。音楽を通してぶつかりあって、お互いをさらけだして次のステージへ上がっていく。そしてそのぶつかりあいは、皆さんがいないと……いや、伊弉冉 一二三として言わせてもらうと「子猫ちゃんたち」(※伊弉冉 一二三は自分のファンのことを“子猫ちゃん”と呼ぶ)がいないとドラマが生まれないんですよ。

 子猫ちゃんたちといっしょに作り上げてきたものこそが『ヒプノシスマイク』だなと思うし、もしまだこの世界を体験したことがない人がいたら、この7年間に作られてきたもののどこからでもかまわないので、ぜひご覧になっていただきたいですね。

――声優として、ラップ、歌、パフォーマンスというものに挑まれていかがでしたか?

木島:『ヒプノシスマイク』のステージにあがっていると、ふと“僕はいま何をしているんだろう”と思うときがあるんです。そうやって戸惑うくらい、ライブで共演するゲストが豪華で。

 たとえば、昨年開催された「10th LIVE ≪LIVE ANIMA≫」ではRIP SLYMEさんがゲストとして登壇してくださって。それ以前も、ゲストでZeebraさんに出演していただいたり……そういうジャパニーズヒップホップカルチャーを作り上げてきたレジェンドといっしょにステージでラップをしている瞬間っていうのは本当に特別な瞬間で。『ヒプノシスマイク』でしか味わえない興奮があるなって思います。

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