■残された意味深な暗号文の正体ははたして…『ドラえもん』
未来からやってきたネコ型ロボット・ドラえもんが「ひみつ道具」を駆使し、のび太を助けるため奮闘する、藤子・F・不二雄さんの国民的大人気漫画『ドラえもん』。
本作での「ノストラダムスの大予言」の描かれ方は、実にユニークだ。
予言によってお馴染みの面々が振り回されるエピソード「大予言・地球の滅びる日」のエピソードにて。
どんよりとした曇り空が広がるある日、ドラえもんはデートに出かけていく。そんななか、部屋で分厚い謎の本を見つけてしまったのび太。
本には意味不明な文章が羅列されており、解読できるものではなかった。いつもの仲間たちもこの内容には首をかしげるばかりだったが、唯一スネ夫だけはこの暗号が「ノストラダムスの大予言」だと断定してしまう。
そこに書かれた世界滅亡の予言に恐れおののくのび太とスネ夫は、タイムマシンを使って別の時代に逃げることを決意。しずかやジャイアンなど友達たちにも知らせ、大騒動へと発展していく。
予言に翻弄されるのび太たちの情けない姿はもちろん、出木杉君が冷静な分析力を披露したりと、思わぬ見どころを秘めた本エピソード。
はたして、のび太が手にした一冊は本当に予言の書だったのか……その思いがけない結末には、驚かされてしまうこと間違いなしだ。
世界滅亡という壮絶な未来を書き記し、社会全体を恐怖に陥れた「ノストラダムスの大予言」。漫画のキャラクターたちも、かつての占星術師が残したこの大予言がきっかけで、さまざまな騒動に巻き込まれている。
不安や恐怖のなか、キャラクターたちはどのようにこの大予言に立ち向かうのか……ときに熱く、ときにコミカルに繰り広げられる彼らの奮闘は必見だ。