■五老星にすら変身可能?

 ティーチ一行がインペルダウンに侵入した目的が、監獄のLEVEL6に収監されていた囚人の解放、および仲間への勧誘だ。囚人同士の壮絶な殺し合いの末に生き残った4人のうちのひとりが、カタリーナ・デボンである。

 自らの手で刈り取った美女の首をコレクションするという恐ろしすぎる趣味の持ち主で、「若月狩り」「史上最悪の女囚」などと呼ばれている。

 動物系幻獣種「イヌイヌの実 モデル“九尾の狐”」の能力を持ち、他人そっくりに化けることも可能。元七武海のゲッコー・モリアが拠点を襲撃してきた際は、殺害した彼の部下のアブサロムの姿に変身し、まんまとだましてみせた。

 エッグヘッド編では、ルフィおよび五老星が集まったところにヴァン・オーガーとともに突如姿を現し、ジェイガルシア・サターン聖に触れたかと思えば即撤退した。おそらくサターン聖に化けるための準備かと思われるが真相は謎に包まれている。

 だが、サターン聖はすでに処刑されており、デボンがその能力をどのように活用するのか気になるところだ。

■初期メンバーなのに、いまだ詳細不明

 五番船船長および航海士を務めるのがラフィットだ。234話にて初登場し、王下七武海の称号を剥奪されたクロコダイルの後任を決める会議に突如出現。王下七武海だけでなく、センゴク元帥や、つる中将らの前に単身現れ、黒ひげ海賊団の存在をアピールした得体のしれない人物である。

 かつて西の海で保安官を務め「鬼保安官」の名で知られている。つる中将もその名前や悪行を知っており、それなりに知られた悪人だったようだ。

 そしてラフィットも、オーガーやバージェスらと同じく海賊団の立ち上げからいる初期メンバーのひとり。それにもかかわらず、どんな悪魔の実の能力を持ち、どのくらいの強さを秘めているのか、まったく分かっていないのが不気味だ。

 現状判明しているのは催眠術が得意で、インペルダウン襲撃時に腕を鳥の翼のような形状に変えていたことくらい。空を飛べる能力者といえば、ペルの「世界に5種しか確認されぬ飛行能力」というセリフが有名だが、マルコなどに続いてラフィットもそのひとりなのだろうか。

 デボンが幻獣種の悪魔の実の能力者であり、ここまで能力の情報を明かさずに来たことを考えると、ラフィットも相当特別な悪魔の実を食しているのかもしれない。


 毎度、行動を起こすたびに世間を騒がせてきた黒ひげ海賊団。デボンやラフィットなど戦闘面の能力が未知数な得体の知れない実力者が含まれているのが不気味だ。彼らの強さが明らかになったとき、どれほどすさまじい戦いに発展するのだろうか。

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