■ハガキの応募から…ポリゴンでリアリティが増した児玉さん
その後、2002年には、プレイステーション2用ソフトとしてデジキューブよりゲーム『パネルクイズアタック25』が発売。こちらはよりリアルな作りになっている。
驚かされるのは、まず『アタック25』のテレビ放送で出場者を募集しているのを見て、ハガキを書いてポストに投函。“番組出場”に応募するというシーンから始まるところだろう。確かにクイズ番組に出場するにはまず予選会へ応募しなければいけないが、さらに驚くことに、一定の確率で抽選に外れて予選会に参加できずゲームオーバーになってしまうのだ。
実際、応募者多数の場合は抽選になるのだが、このあたりにも制作者のこだわりを感じるところだ。なお、実際の『アタック25』の予選会は現在25問の筆記問題を行い、通過後にスタッフと面接をし、それに合格することで晴れて出場権を獲得するという形になっている。
それはPS2版のゲームでもきっちりと再現されている。ゲーム内でも予選会が行われ、筆記問題で点数が低ければ落ちるし、面接でも選択肢次第では落ちることがある。
筆者は実際の『アタック25』の予選会を受けに行ったことが何度もあるが、ゲームの映像でも実際の予選会に近い雰囲気をちゃんと出しており、再現度は完璧に近いと言える。
そしてゲームでは面接を通過すると、ようやく『アタック25』形式でクイズができる。クイズの問題は前作同様難易度的には『アタック25』で問われるレベルの難易度からちょっと難しめといったところ。早押しをして選択肢の中から答えを選ぶという形も変わっていない。
PS版では実際の映像を使っていたが、PS2版では児玉さんがポリゴンになって動いており、今プレイすると多少の違和感はある。だが、当時のクイズゲームとしては格段に出来がいいと言える。
以上、2本発売されてきたゲーム版『アタック25』を振り返った。PS2版以降新作は発売されていないが、50年続くクイズ番組。番組ファンとしては50周年を迎える今こそ『アタック25』の新作ゲームの発売に期待したい。格段にゲームの性能が進化した今、実際の放送により近づくリアルなゲームとなるのではないか。