■酌量の余地なし! アナザー屈指の嫌われ者?
最後に紹介するのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』に登場する「ジャスレイ・ドノミコルス」。この名前を聞いただけで、感情が昂ぶる人も少なくないはず。
ジャスレイは企業複合体「テイワズ」の専務取締役で、実質ナンバー2の力を持った男だ。テイワズの傘下にいる「タービンズ」という組織の「名瀬・タービン」とは仲が悪かった。
ジャスレイが嫌われる理由はさまざまだが、とくに大きいのが、鉄華団にとって良き兄貴分だった名瀬を、卑劣な奸計にはめて殺したこと。そして鉄華団を挑発するために、タービンズの生き残りで、作中屈指の人気キャラだった「ラフタ・フランクランド」を殺害したことが挙げられる。
特にラフタ殺害の一件は、一部のファンから「ラフタショック」と呼ばれるほどの騒ぎとなった。
当初は「良からぬことを企んでいる小物」という印象だったが、終盤にかけてあまりにも好き放題やり過ぎた感がある。しかも鉄華団との戦いで自分がピンチに陥ると命乞いをする様子も神経を逆なでし、多くの視聴者をイラ立たせた人物の筆頭だろう。
宇宙世紀作品の嫌われキャラに比べると話題にあがることは少ないが、振り返ってみるとアナザーガンダムの嫌われキャラも相当な外道ぞろいである。
現在公開中の映画が絶好調の『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』はテレビシリーズの放映も控えているが、その最新作にも視聴者をイラつかせるような強烈なキャラは登場するだろうか。