■『ファイナルファンタジーVII』 夢中になった人気アトラクション

 最近の『ファイナルファンタジー』シリーズは、さまざまなミニゲームが実装されたタイトルが多いが、中でも印象に残っているのが1997年に発売されたプレイステーション用ソフト『ファイナルファンタジーVII』(スクウェア)だ。

 ゲーム内にあるアミューズメントパーク「ゴールドソーサー」に入って、テンションが上がった人は多いはず。ゲームセンターやテーマパークをゲームの世界で体感できる夢のような場所で、さまざまなアトラクション(ミニゲーム)が用意されていた。

 そのなかでも、個人的にとくにハマったのが「スノーボード(スノーゲーム)」「Gバイク」「シューティングコースター」の3種類。
 スノーゲームは、スノーボードに乗ったクラウドがコースを滑走する内容。おまけのミニゲームとは思えないほど爽快なスピード感があり、「スコアアタック」と「タイムアタック」のモードが楽しめた。

 最高スコアの100点を目指すには、道中のバルーンをすべて取るだけでなく、障害物に当たらずに最速のクリアタイムを目指さなくてはならない。必然的にひたすらやりこんで、コースを熟知することが求められた。

 続いてGバイクは、まさにバイクで疾走するレース系のミニゲーム。先行するトラックを守りながら、敵バイクを剣で破壊していく内容だ。

 敵バイクの種類によって動きが異なるため、剣で倒すのか、体当たりで阻止するのかをとっさに判断しなくてはならない。高スコアを目指すには運の要素も絡んでくるので、プレイ回数がものをいう内容だった。

 Gバイクのクリア報酬自体は少なく、本編を進めるために効率が良いミニゲームとはいえなかったが、何度もプレイしたくなるような謎の中毒性があった。

 最後に紹介するのは、いかにも遊園地のアトラクションといった雰囲気の「シューティングコースター」だ。ジェットコースターに乗りながら、途中に現れるさまざまなオブジェクトを撃破していくミニゲームである。

 撃破対象物はパッと見て分かりやすいものだけでなく、岩や風車、プロペラといった少々分かりにくいものが、隠しオブジェクトとして用意されている。シンプルに見えて、実は相当なスルメゲーなのだ。

 

 このほかにも、1990年代のRPGといえば『ドラゴンクエスト』シリーズの「カジノ」や、『ファイナルファンタジーVIII』の「カードゲーム」、『ゼノギアス』の対戦格闘「バトリング」など、それ単体でも成立しそうな奥深いミニゲームはたくさんあった。ゲーム好きの皆さんの記憶に残る、思い出深いミニゲームは何だろうか。

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