![『SHOGUN 将軍』ゴールデングローブ賞4部門受賞! 海外では“サムライ俳優”の真田広之が「90年代の日本のトレンディドラマ」で見せた色男ぶりの画像](https://futaman.ismcdn.jp/mwimgs/d/f/728w/img_df09a0687c0edb0e968d79a354112abe187269.jpg)
いまや世界的に有名となった“SAMURAI俳優”の真田広之さん。真田さんは自身が主演とプロデュースを務めた連続ドラマ『SHOGUN 将軍』にて、昨年9月にエミー賞18部門を獲得。さらに今年に入ってからはゴールデングローブ賞にて4部門受賞という最多タイ、そして、主演男優賞を受賞している。
世界では戦国武士としてのイメージが強い真田さんだが、日本では過去に多くの現代ドラマにも出演し、その色男っぷりも話題になった。今回はそんな真田さんが出演して人気を博した90年代の恋愛ドラマを紹介したい。
※本記事には各作品の内容を含みます
■実は友情がメインの感動ドラマ『こんな恋のはなし』
『こんな恋のはなし』は、1997年7月よりフジテレビ系列で放送されたヒューマンラブストーリーである。
真田さん演じる原島修一郎は、余命半年のガン宣告を受けた冷徹な起業家だ。そんな彼が玉置浩二さん演じる能天気な貧乏人・下平孝之助と出会う。それまでお金しか信じない生き方をしてきた修一郎だったが、孝之助との出会いにより徐々に生き方を変え、友情をはぐくんでいくストーリーだ。
本作には美しいデパート店員・藤村香織役に松嶋菜々子さん、修一郎の婚約者として戸田菜穂さんも出演している。タイトルからして、最初は美男美女の恋愛ドラマだと思った人は多かっただろう。しかし蓋を開けてみれば修一郎と孝之助の友情物語が中心であり、その感動的な内容に涙した人も多かった。
真田さんは登場当初は冷酷非道な役柄であったが、徐々にお金よりも大切なものを見つけていく。その成長過程に、思わず胸キュンしてしまう瞬間がたくさんあった。
思い悩む修一郎に対し“お前は一人じゃない”と抱きしめ励ます孝之助のシーン、“俺たちは仲間だ”と認識し合う瞬間……そんな思い出の数々を亡くなる前の修一郎が回想するシーンはとくに感動的だった。
ちなみにこのドラマに出演したキャストたちはみんな仲が良く、撮影終了後には玉置さんの家に真田さんらキャストらが集まり、ドラマを鑑賞して泣いたという逸話もある。
■真田さんといえばこのドラマ…社会現象も巻き起こした『高校教師』
真田さんが出演したドラマといえば、最高視聴率30%を超え社会現象にもなったドラマ『高校教師』を思い出す人も多いだろう。本作は1993年1月よりTBS系列にて放送された、高校教師と女子生徒の禁断の愛を描いた作品である。
本作は真田さん演じる高校教師・羽村隆夫と、桜井幸子さん演じるヒロインの女子高校生・二宮繭が破滅的な恋に落ちるストーリーだ。本作にはいじめや虐待、教師から生徒への暴力など悲惨なシーンも多く、当時の社会に大きな問題を提起した作品でもある。
全体的に暗雲の立ち込めるドラマではあったものの、真田さんの演じた羽村はまっすぐで、繭を心身ともに守りぬいた教師だ。
どこか抜けていてやや頼りない面も見られたが、真田さんはそんな羽村を自然体で演じていた。単なるカッコいい男性教師ではなく、人間らしいカッコ悪さもあった教師を真田さんが演じたからこそ、多くの人が共感できたドラマだったのだろう。
真田さんをはじめ、出演者たちの熱演、目が離せないストーリーに引き込まれた視聴者は多かった。最終話、列車で2人が寄り添うラストシーンについては、“2人は生きているのか死んでしまったのか”と、問い合わせが殺到するほどだったという。今もドラマ史に語り継がれる名作である。