■報われないジャイアンの想い…
どちらのエピソードでも、いつも通りドラえもんのひみつ道具が活躍するが、残念ながらことごとくうまくいっていない。
「グンニャリジャイアン」では「キューピッドの矢」を使って女の子のハートをゲットしようと試みるが、ミスでドラえもんがジャイアンに夢中になってしまったり、肝心の女の子がスネ夫を好きになってしまったりと、散々な結果に終わる。
「恋するジャイアン」では、女の子が犬を飼っているという情報を手に入れ、自分も飼い犬のムクを散歩させて偶然を装い彼女と交流を深めようとする。だが、普段ジャイアンはめったに散歩をしないので、ムクにまで“雪でも降るのかな?”とでも言いたげな反応をされていた。ペットにまで珍しがられ、若干ナメられていそうなところがなんともおかしい。
こちらの回では口下手なジャイアンのため、「ホクロ型スピーカー」と「マイク」を駆使してスネ夫が代わりに話す作戦をとる。しかしタイミング悪くスネ夫が席を外してしまい、とくに口がうまいわけではないのび太がヘルプに入ると、なんだか怪しい雲行きに……。
最終的には(飼い主に似て?)乱暴なムクが女の子の飼い犬に喧嘩を売り、ボコボコにしてしまったので、すべてが台無しになってしまった。
やはり、いくら取り繕ってみたとしてもボロは出てしまうし、ひみつ道具などに頼らず正攻法でぶつかるしかないということなのだろうか。ジャイアンの場合、まずは日頃のおこないを見直すところから始める必要があるのかもしれない。
普段はどうしようもない乱暴者だが、恋愛となると突然奥手で内気になってしまうジャイアン。残念ながら作中ではその淡い想いはまったく実らないまま終わってしまうが、いつか彼が素敵な恋を経験する日はやってくるのだろうか?