未来視や若返り… お金を大儲けできるかも?『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「使ってみたいスタンド」の画像
アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース』 ©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社・ジョジョの奇妙な冒険SC 製作委員会

 荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』(集英社)は、累計発行部数1億部を超える人気作品だ。

 本作の魅力のひとつとして挙げられるのは、やはりスタンドの能力だ。スタンド能力は、人によってさまざまな特色があるから面白い。しかも一見地味に思えても使い方次第で最強になり得るものまである。

 また、戦闘向きの攻撃的な能力ばかりではなく、戦闘以外にも使えそうな便利なスタンドもある。だからこそ、現実でこの能力を使えたらどうなるのか?ということも、つい想像してしまう。

 そこで今回は第3部に登場したスタンドの中から、特に現実で使ってみたいと思えるものを紹介したい。

■いろいろ活用できるかも?トト神の未来視

 個人的に一番使ってみたいと思う能力が、ボインゴが持つ「トト神」の能力だ。これは対象の少し先の未来が漫画として浮かび上がり、見た通りの出来事が起こってしまう。

 普通なら、未来視によって最悪の状況を変えられるかもしれないが、これは何をしても未来を変えることができない。100パーセント変えられない、確定の未来なのだ。そういう意味では、第5部に登場した「ローリング・ストーンズ」の死の運命を感知する能力に近いといえるだろう。

 そのため、この能力で自分の未来を見るのはおすすめできない。最悪の未来を知ってしまい、おまけに知ったところで避けられずに絶望するしかないからだ。それならどんな風に活用できるのか?と考えてみると案外いろいろある。ただし作中では予知をコントロールできる描写がないので、自分の意思を反映できると仮定しての話だが……。

 例えば、競馬や競輪などレースの結果を見られれば、それだけで大儲けできるかもしれない。他にも、誰より先に事件の結末を知って、大スクープを先取りすることもできる。

 この能力では少し先の未来しか見られないから、そのほとんどが大して面白みはない、代わり映えのしないものかもしれない。しかし、万が一事故などが発生した場合、その先に何が起きるのか見られるので、心の準備をした上での冷静な対応にもつながるのではないだろうか。

 絶対に変わらない未来を見るのはある意味怖いことでもあるが、あって損する能力ではない。いつ使うか、何のために使うか、が重要になってきそうだ。

■ビジネスになるかも…セト神の若返りの能力

 アレッシーの使う「セト神」のスタンド能力もかなり面白い。セト神の能力は、影が触れた対象を若返らせることができ、触れた時間によって若返る年齢が変わってくる。

 作中では、ポルナレフや承太郎が一瞬触れられただけで子どもになってしまっていた。幼児化させて自分が優位になったと思ったアレッシーだが、残念ながら年齢関係なく承太郎は強い。結果として、年端もいかない小さな承太郎の拳にボコボコにやられてしまった。間違いなく相手が悪すぎた……。

 この能力の恐ろしいところは、長時間触れられると胎児まで若返って死んでしまうことだ。しかし、それも使い方を考えれば便利な能力になるのは間違いない。若返りを望んでいる人間はこの世に数多くいるはずなので、そういう人間を相手にビジネスができる可能性もある。

 ただ、自身を若返らせられるのかは不明である。もしそれができるのなら、それこそ永遠に生き続けるなんてことも可能だ。人生のやり直しが何度もできてしまう……。

 問題としては、触れる時間の調整が挙げられる。ほんのわずか触れただけで7、8歳は若返るので、少しでもタイミングを誤ると大惨事である。それに記憶も若返るので、あまり若返るとこれまでの記憶を失ってしまう。能力を使う際には細心の注意が必要になるだろう。

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