2024年10月から放送が始まり、毎回話題を呼ぶテレビアニメ『ドラゴンボールDAIMA』。鳥山明さんがストーリー、キャラクターデザイン、原作を手がけた同作では、これまでにも登場してきたキャラクターについての新たな要素も用意されており、新エピソードが放送されるたびにシリーズのファンの間で大きな話題となる。
たとえば、最初は地球を脅かす存在として登場し、後に悟空のライバルとして大活躍するベジータについて、『DAIMA』第10話「ウナバラ」では、なんとベジータが「巨乳好き」であることが発覚した。同作は魔人・ゴマーの企みによって悟空たちが子どもの姿になってしまっているが、“ブルマも一緒に大人の姿に戻してほしい”と願うベジータに、大魔界の住人・ハイビスが「ふふーん……さてはおまえ、大きなおっぱいが好きなんだな?」と指摘をする。「うるさい! だまれ!」と否定もしないベジータに、ピッコロが「当たっていたようだな」と納得した場面だ。
ブルマと結婚をしたベジータについては、『ドラゴンボール超』でも「サイヤ人の血」として“気の強い女が好き”という設定が語られるシーンがある。地球で出会った当初「下品な女だ」とブルマを見ていたベジータだが、どんどんと愛妻家としての一面が深ぼりされていく。
今回は、これまでのアニメ作品の中で描かれた、ベジータの愛情深さが際立つシーンを振り返りたい。
■『ドラゴンボールZ 神と神』で見せたブルマへの愛
2013年公開の映画『ドラゴンボールZ 神と神』では、ベジータの愛妻家ぶりが見事なまでに披露された。物語は、破壊神ビルスが地球に現れ、超サイヤ人ゴッドを求めるなか、地球破壊の危機が迫ることに。
そんな中、ブルマがビルスに「私の38歳のバースデイがめちゃくちゃじゃないのよ」とビンタをする。だがその直後にブルマはビルスに平手打ちを返され地面に倒されてしまう。そしてその姿を見たベジータは口元をワナワナと震わせ、「よ……よくも! 俺のブルマを!」と叫び、覚醒。わずかな間ではあるが、ビルスを圧倒し、一時的に悟空をも超える力を見せた。この行動に亀仙人も「こりゃあすごいぞ。ベジータの奴、ついに悟空を超えおったんじゃないか」と驚嘆した。
ビルスとの戦いの後、悟空もすごかったと評し、「今度からやばい奴と戦うときは、そいつにブルマをひっぱたいてもらえ」と語るほど。ブルマのために戦うベジータの姿は、新たなベジータの一面を見せた。
■『ドラゴンボールGT』愛の力で目覚めた「超サイヤ人4」
『ドラゴンボールGT』の第55話「ブルマ動く! ベジータ改造計画」では、ベジータがブルマの力を借りて超サイヤ人4に変身する姿が描かれている。
悟空との差を埋めるべく奮闘するベジータに対し、ブルマが超ブルーツ波発生装置を開発。ブルマの支えがあったからこそ、ベジータは新たな力を手にすることができた。
燃え上がるベジータに、ブルマの「でも私はそのサイヤ人の奥さんなのよね」という言葉に、頰を赤らめるベジータの姿は、戦士として一面だけでなく、愛妻家としての一面を見せ、夫婦で困難を乗り越えた名シーンである。