「ふしぎなボレロ」に「せんしのパジャマ」、「エッチなしたぎ」も…ドラクエ天空シリーズ「特殊効果が個性的すぎた」クセ強防具たちの画像
ファミコン『ドラゴンクエスト4』(写真/ふたまん+編集部)

 『ドラゴンクエスト』シリーズには、特殊効果を兼ねそろえた防具が多く登場する。戦闘を有利に運べるものもあれば、今一つ恩恵を感じ得ないものまでさまざまだ。

 とくにブレスや呪文に耐性のある防具は、ボス戦でも大いに役立つので重宝した。もっとも恩恵を受けたのが、戦闘中に使用者のHPを回復する「ちからのたて」だろうか。ファミコン版『ドラクエ2』では、全員に持たせておいたものである。

 さて、そんな特殊効果のある防具は、シリーズを通して仲間の数が増えた天空シリーズから一気に増えている。実用性があるかは個人の好み・使い方にもよるだろうが、今回は、天空シリーズに登場した個性豊かな特殊効果のある防具をいくつか振り返っていきたい。

■換金用になりやすい? 呪文を受けたらMPを吸収する非売品の「ふしぎなボレロ」

 『ドラクエ4』から登場するのが、装備者の受けた呪文のMPを吸収してくれる「ふしぎなボレロ」だ。シリーズを通して非売品であり、多くがちいさなメダルと交換になる。

 「ふしぎなボレロ」は一見便利な防具のようだが、必ずMPを吸収するわけではなく一定の確率で発動する仕様なので、あまり恩恵を感じられないアイテムだった。さらにメダルと交換する場合でも、かなり後半にならないと手に入らない。その頃にはすでに相応の防具を手に入れていたため、あまり使えなかった。

 『ドラクエ4』では「天空への塔」で手に入るのだが、すでにストーリーも後半に突入している時期である。装備者はミネアやマーニャ、クリフト、ブライといった後衛タイプの僧侶・魔法使いタイプだ。

 守備力は37となるが耐性もなく、この時期には「まほうのほうい」や「みずのはごろも」といった呪文やブレスに耐性がある防具を購入できるので本作でもあまり使えない。

 ただ、5625Gで売れるので、換金アイテムとしては優秀であったともいえるだろう。

■寝ている間に攻撃できるけど…ちいさなメダルがもったいない「せんしのパジャマ」

 『ドラクエ5』にしか登場しない防具といえば「せんしのパジャマ」だ。これは装備者が眠らされている間に“ねがえり”をうって攻撃できるという優れもの。もはや格闘の達人のようである。

 守備力は40で、装備者は主人公や男の子、サンチョ、スライムナイトなど。パジャマのサイズはあまり気にしなくて良いのだろう。ちいさなメダル5枚と交換できることから、入手時期を考慮するとそれなりに強い防具であった。

 だが、『ドラクエ5』でのちいさなメダルは交換制だったので、どちらかというと16枚で交換できる「きせきのつるぎ」用に残しておきたいところではあった。

 シリーズを通して本作にしか登場していないことから、実際にメインキャラに装備していたプレイヤーは少ないのではないだろうか。

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